リハビリテーション科

特徴

がん治療の進歩とともに、障害の軽減、生活能力の改善を目的として治療的介入を行う必要性は今後ますます増加することが予想されます。そのような現状をふまえ、当院では、高度がん専門医療機関として初めて診療科としてリハビリテーション科が標榜されました。当科では各診療科と連携しながら、必要があれば治療前から患者に接し、治療後も機能障害を最小限に抑えるべく、早期から介入して成果を得ています。

対象となる障害:骨転移、脳腫瘍(脳転移)にともなう片麻痺、失語症など、脊髄・脊椎腫瘍(脊髄・脊椎転移)に伴う四肢麻痺、対麻痺など、腫瘍の直接浸潤による神経障害、悪性腫瘍随伴症候群(小脳性運動失調、筋炎に伴う筋力低下など)、癌性末梢神経炎(運動性・感覚性多発性末梢神経炎)、化学・放射線療法、造血幹細胞移植後の体力低下、骨・軟部腫瘍術後(患肢温存術後、四肢切断術後)、乳癌術後の肩関節拘縮やリンパ浮腫、婦人科癌術後のリンパ浮腫、頭頸部癌術後の嚥下・構音障害、発声障害、頸部リンパ節郭清後の僧帽筋麻痺、開胸・開腹術後の呼吸器合併症の予防  等

カリキュラム

日本で唯一のがん専門のリハビリテーション研修施設として、しっかりした指導のもとで、リハビリテーション医療を系統的に研修することができます。関連科へのローテーションも含め、カリキュラムはフレキシブルに設定することが可能です。また、臨床研究にも力を入れており、全国レベルでの学会発表、論文作成も可能です。

疾患・手術内容

年間新患数2,000例(入院+外来)、日本リハビリテーション医学会認定研修施設。

(施 設):リハビリテーション室は、約300㎡で、理学療法室、作業療法室、言語聴覚療法室、水治療室、スタッフルーム、カンファレンスルームからなる。施設基準は運動器リハビリテーション料(Ⅰ)、呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)、脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)、がん患者リハビリテーション料を算定。

専攻科

専攻科