胃外科
特徴
手術件数が年間400件以上あり、特に原発性胃癌の切除症例数は我が国で３本の指に入ります。当院には胃外科以外にも世界的に有数のレベルを誇る内視鏡科、消化器内科、画像診断を専門的に取り扱う画像診断科が存在しますので、これら専門科と週1回の合同カンファレンスを開催し、当院のガイドラインに従って治療方針を決定します。手術内容は癌の進行度に応じて、縮小手術、定型手術、拡大手術を実施します。また、縮小手術の一環として腹腔鏡補助下胃切除術も積極的に実施しております。国内外の胃癌に関する学会では積極的に発表し、論文執筆も活発に行われています。また、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の厚生労働省がん研究助成金指定研究班の班員に指定されており、胃癌の集学的治療に関する様々な臨床試験にも参加しております。
カリキュラム
レジデントは1人で年間200例以上の胃癌手術に立会います。外科医として若いうちに学ばなければならない最も重要な課題は手術に対する考え方であると思われます。当科では胃癌手術に必要な基本的手技は勿論の事、胃癌手術に関する基本的な考え方を学ぶことができます。レジデント修了時には胃癌に対する治療方針を自分自身で決定することができ、かつ標準術式である開腹によるＤ２郭清、並びに腹腔鏡下幽門側胃切除を完全安全に行なえる技術を習得できます。チーフレジデントでは日本内視鏡外科学会の技術認定医を目標とします。胃外科以外にも内視鏡科、消化器内科、病理診断科、麻酔科、画像診断科、緩和医療科、感染症科などの科を一定期間研修する選択も可能で、3年間の研修過程は自分の将来設計にもとづいて選択できます。チーフレジデントもレシデントも受け入れ可能です。国内外における学会にも積極的に発表していただき、学術論文も執筆していただきます。また、希望者には研究所で一定期間基礎研究を経験する事も可能です。韓国のカソリック大学と交換留学制度を確立しておりますので、韓国における短期研修も可能です。
疾患・手術内容
年間手術件数 429件、原発性胃癌 370例、残胃癌 8例、GIST 9例、再発胃癌 4例、その他 38例
（幽門側胃切除 135例、(残）胃全摘 103例、噴門側胃切除 24例、膵頭十二指腸切除 1例、幽門保存胃切除 16例、腹腔鏡胃切除 53例、その他 97例