患者支援・相談

 静岡がんセンターは、患者さんと家族の視点を重視した医療の実践に努めています。がんの診療では、がんという病変に気をとられがちですが、患者さんはがんという病気にかかっているものの身体も心も持った人間であるということを強く意識した全人的医療を目指しています。

目次

がん治療に伴う、患者さんとご家族の様々な悩みについて

患者さんやご家族は、がん治療の様々な場面で多くの悩みや負担に遭遇します。静岡がんセンターでは積極的な支援を心がけています。下記の4つのカテゴリー(静岡分類)、「診療上の悩み」「身体の苦痛」「心の苦悩」「暮らしの負担」をクリックすると、がん体験者の悩みに沿った助言を閲覧することができます。

患者さん・ご家族

※静岡分類:全国7,885名のがん患者さんの声をアンケート調査によって集めた26,000件の悩みや負担を、「診療上の悩み」「身体の苦痛」「心の苦悩」「暮らしの負担」という4つの柱と16の大分類、さらに段階的に細分類した当センター独自に作成した分類。

悩みや負担、苦痛のスクリーニングについて

 

 がん患者さんが抱える悩みや負担、苦痛等を医療者が知る方法として、「静岡分類」をもとに「悩みや負担・苦痛のスクリーニング」のツールを使用して、より適切な患者家族支援につなげています。患者さんが答えやすいように、「ある」「ない」を選択する6つの質問項目を設定し、「ある」の場合はその詳細を記載いただいています。回答していただいたものは、患者家族支援センターの初診・入院支援室の看護師が、苦痛の内容について詳細を確認いたします。
 初診時・入院時だけではなく、治療方針変更時など患者さんの状況に応じて回答していただき、看護師が苦痛の内容を確認し、必要な支援につなげています。

○悩みや負担、苦痛のスクリーニングの6項目

現在感じているつらさや気になることについて記載してください
からだのつらさ 1 ある(内容:                )
2 ない
不安や気持ちのつらさ 1 ある(内容:                )
2 ない
治療や療養場所、通院などでの気がかり 1 ある(内容:                )
2 ない
経済面や仕事での気がかり 1 ある(内容:                )
2 ない
日常生活(食事やトイレ、外出など)での気がかり 1 ある(内容:                )
2 ない
ご家族の介護、子どもの世話、ペットのことなどでの気がかり 1 ある(内容:                )
2 ない

 

静岡がんセンター内の患者支援や相談施設

患者さん・ご家族を支援する相談施設などをご案内します。

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ピアサポート活動

「ピア・サポート」とは同じ体験をした仲間(ピア)が相互に助け合う(サポート)のことで、がんを自身が体験、もしくは家族として体験された方の支え合いのことを指します。
静岡がんセンターでは、「患者サロンやまなみ」で開催する「がんピア・サポートサロン」と「AYA・こどもサポートチーム」が主催する「こどもをもつがん患者・家族の座談会」の2つを「ピア・サポート」として行っています。

アピアランスケア

がんやがん治療によっておこる「外見の変化」は、体の苦痛だけでなく、社会生活を送る上で心の負担にもなります。脱毛や皮膚の副作用など外見上の変化は、心理面や社会面にも影響がおよびます。「治療を受けているのだから我慢しなきゃいけないのかなぁ」、「こんなことを相談してもしかたがないのかなぁ」などの悩みを抱えているいらっしゃる患者さんに対応するために『アピアランスケア相談窓口』を設置しています。

静岡がんセンターや院外のWEBサイトのお役立ち情報

静岡がんセンターでは、がんの治療に役立つ情報を提供しています。どなたでも利用可能です。

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がんの診療プロセス

 がん治療は様々なプロセスを経て、治癒あるいは緩和ケアに至ります。医療スタッフは必要に応じて患者さん・ご家族に説明して、治療を進めるための同意を得るようにしています(インフォームドコンセント)。

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患者支援・相談

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