静岡がんセンターについて

名称  静岡県立静岡がんセンター
(略称標記:県立静岡がんセンター、静岡がんセンター)
【英語表記】Shizuoka Cancer Center Hospital and Research Institute
(略称標記:Shizuoka Cancer Center)
開設者  静岡県知事
管理者等  総長 山口 建(総括者)
 局長 小櫻 充久(静岡県立静岡がんセンター事業管理者)
 病院長 高橋 満(病院管理者)
組織
(組織図)
 マネジメントセンター、病院、疾病管理センター、研究所、事務局
 施設 病院本棟、別棟緩和ケア病棟、陽子線治療施設、放射線治療棟、エネルギーセンター、研究所、管理棟
職員宿舎、院内保育所、小児患者家族宿泊施設
 面積 敷地面積:131,047.95㎡ 建築面積:25,563㎡ 延べ面積:94,779㎡
所在地 〒411-8777 静岡県駿東郡長泉町下長窪1007番地
連絡先 電話: 055(989)5222(代表)  FAX:055(989)5793

 

静岡県知事からのご挨拶

知事 川勝平太

かわかつちじのしゃしん

静岡県は、「住んでよし 訪れてよし」「生んでよし 育ててよし」「学んでよし 働いてよし」の「富国有徳の理想郷”ふじのくに”」の実現を目指しております。

本県がん対策の中核を担う静岡がんセンターは、我が国トップレベルの医療従事者が最先端の医療機器や診断システムを駆使して全人的な治療を行うとともに、患者さんや家族の気持ちを大切に考え、心のケアにも力をいれていきます。
豊かな療養環境を活かしながら、県民の皆様の期待に応える医療サービスの提供に努めてまいります。

しずおかけんちじ かわかつへいた

 

静岡がんセンター 総長・病院長からのご挨拶

総長 山口 建

 やまぐちそうちょうのしゃしん理想のがん医療を目指して

静岡がんセンターは、高度がん専門医療機関としての病院、静岡県民のがん対策拠点としての疾病管理センター、そして、地域の医療産業活性化を担う研究所の三部門と、運営を支える事務局、マネジメントセンターからなる医療・健康行政・産業活性化機構複合体です。

1994年、静岡がんセンターを設置しようという気運が高まり、最善のがん医療の提供とセンターを核とした医療城下町の構築が二つの使命とされ、「理想のがん医療を目指して」を合い言葉に計画が進められました。センターは2002年に開設されました。全国から優秀な医療スタッフが集まり、最新鋭の医療機器を駆使し、最善の医療を提供する体制が整備されました。また、新たな診療システムとして、すべての職種が持てる力を患者さんに捧げるという「多職種チーム医療」が導入されました。15年あまりが経過した今、がん患者診療数は、全国トップスリーに位置し、特定機能病院及び静岡県がん診療連携拠点病院にも指定され、日本を代表するがんセンターに育ちました。

静岡がんセンターでは、患者・家族支援を重視しています。「心通う対話」を心がけ、「寄り添い、支えるケア」を実践してきました。「がんよろず相談」は、年間1万件以上の相談に対応し、その活動は、全国のがん専門病院の相談支援センターのモデルとなり、2012年には「朝日がん大賞」が授与されました。患者・家族支援活動は強化を続け、がん患者の口腔ケアやリハビリテーションなどの新たな分野も切り開き、患者・家族支援センターや支持療法センターなど、新たな機能を付与し現在に至っています。

静岡がんセンターの基本理念は「患者さんの視点の重視」です。そこで、研究分野でも、「がんという病気の研究」のみならず「患者さんの研究」に積極的に取り組んできました。一人ひとりの患者さんの悩みや負担を探り、社会の様々な資源を活用して、それを和らげるための「がんの社会学研究」を推進してきましたが、その成果は、日本政府が定めるがん対策推進基本計画にも生かされています。 静岡がんセンターの未来を担う人々の養成も急務です。センターでは、医師・歯科医師レジデント、認定看護師教育課程、それ以外の重要な職種を育てる多職種レジデント、研究所レジデントなどが日々、研修に励んでいます。

一方、医療城下町の構築に当たっては、静岡県の外郭団体として「医療ものづくり」を推進するファルマバレーセンターが設置され、患者さん、医療スタッフ、国内外の企業などが協働で医療関係のものづくりを進めています。2016年度には、静岡がんセンターの隣接地にファルマバレーセンターの新たな拠点が開設されました。 静岡がんセンターの挑戦はこれからも続きます。職員一同、これまで大切にしてきた「患者さんに学ぶ」という姿勢を堅持し、新たな時代の「理想のがん医療」を追求していきます。

 

病院長 高橋 満

たかはしいんちょうのしゃしん4月より、病院長に就任しました高橋です。一言ご挨拶申し上げます。

静岡がんセンターは2002年9月に診療を開始して以来15年間、「患者さんの視点を重視する」がん医療の提供を基本理念とし、医師、看護師だけでなく、多職種が医療チームを組んで、患者さんとご家族を徹底支援する最善のがん医療の提供に努めてまいりました。

がんの根治を目指した難易度の高い手術を手がける一方、体に負担の少ない内視鏡手術や体腔鏡下手術、ロボット支援手術をいち早く導入し、技術の開発と向上に努めた結果、全国トップレベルの治療件数をかぞえるところとなりました。放射線治療についても、最新の治療装置を導入し、陽子線治療と一体となって、合併症の軽減と治療成績の向上を図っております。腫瘍内科グループは、新しい抗がん剤の治験、治療薬の新しい組み合わせ(レジメン)についての臨床研究にも積極的に取り組み、全国の多施設共同研究において中心的な役割を果たしております。また、脳転移や骨転移を生じた患者さんの在宅復帰に向けては、脳神経外科・整形外科・リハビリテーション科が、全国のがん専門病院に先駆けた積極的な取り組みを行っております。

がんの診断は患者さんだけではなく、ご家族にも大きな衝撃をもたらします。がん治療は日進月歩で進化していますが、まだまだ精神的、肉体的にもつらいものがあります。あらゆる治療にもかかわらず、がんが再発、転移して、お亡くなりになる方がいることも、残念ながら現実です。

静岡がんセンターでは、2016年に患者家族支援センターを開設しました。がん治療に伴う副作用の予防と対策(支持療法)および、がん医療の過程で生じる心身の痛みをはじめとするさまざまな苦悩や痛みに対して、多職種の医療チームが対応し、症状の緩和に努めています。さらに開院当初から「よろず相談」の窓口を設けており、病院内外からのがんに関するあらゆるご相談にお応えできる体制をとっています。

すでにわが国は人口減少期に入っていますが、高齢者、特に75歳以上の人口は増え、がん患者数は増加し続けます。静岡がんセンターでは、がんを専門とする臓器別診療科のほかに循環器内科・神経内科・感染症内科・糖尿病外来といった総合診療機能を備えて、治療中の合併症に迅速に対応する体制を整えております。がん以外の慢性疾患をもち、また年齢とともに身体機能が低下する高齢患者さんにも、体力に応じた新たな治療を行うことが可能です。

一方、当院は小児科を併設している数少ないがんセンターであります。AYA病棟(adolescence and young adult)という小児から若年成人までを対象に治療やケアを充実させた病棟を設けております。小児科医・臓器別専門医とチャイルドライフ・スペシャリスト(CLS)・看護師がチームを組んで、15~29歳でがんを発症した患者や、がん治癒後にがん体験者として生きる若者について、その世代特有の医学的また社会心理学的課題の解決に取り組んでいます。

静岡がんセンターでは、個別のがんの性質や個々人の体質を解明し、患者に合わせた治療法を目指して、2014年から遺伝子(ゲノム)解析を本格的に開始しました。これに基づき、今後はがんの発病前診断と発病予防にも取り組んでいきます。

少子高齢社会に入り、新しい時代の医療のあり方が国を挙げて議論されています。静岡がんセンターでは、これからも世界レベルのがん医療を目指すとともに、同時に地域の中で医療連携を進め、患者さんの視点に立ち、通院、入院、在宅診療の一貫したがん医療を進めてまいります。

皆様方のあたたかいご支援とご助言を心よりお願い申し上げます。

 

理念・基本方針

静岡がんセンターは、基本理念として「患者さんの視点の重視」を掲げ、「がんを上手に治す」、「患者さんと家族を徹底支援する」、「職員が成長、進化を継続する」の3つを患者さんとそのご家族への約束として医療に取り組んでおります。ここに、患者さんに最善の医療を受けていただくため、「患者さんの権利」を明記するとともに、これらの権利を守るために必要な「患者さんへのお願い」をまとめました。

理念・患者さんへの約束

基本方針

①最善の医療の提供
技術に優れ、患者さんを一生懸命診る心を持つ医療スタッフを集め、最新の医療機器・施設を整備し、多職種チーム医療の実践により、最高水準かつ安全な医療を提供する。

②心通う対話に基づく全人的医療の実践
患者さんや家族との心通う対話に努め、心を持つ存在として患者さんを治し、癒す全人的医療を追及する。

③充実した緩和医療の提供
完治が望めない患者さんに対しては、まず、社会復帰を目指し、さらに状態が悪化した患者さんについては、緩和ケア病棟の利用や在宅医療を支援し、充実した緩和医療を提供する。

④患者参加型医療の推進
わかりやすい説明に心がけ、インフォームド・チョイスを援助しながら、患者参加型の医療を目指す。患者さんのより良い理解のため、よろず相談や患者図書館の活用を図り、希望に応じ、セカンド・オピニオンに対応する。

⑤患者さんや家族に学ぶ姿勢の堅持
患者代弁者やご意見箱等の制度を活用し、患者さんや家族からのご意見、苦情を真摯に受け止め、施設の改善に努める。

⑥科学的探究心の尊重
常に、科学的探究心を忘れず、最新の医療情報を収集し、臨床研究を実施し、研究所と協力しながら、新時代の医療の在り方を追求する。

⑦継続した経営努力
医療資源を効率的に活用するとともに、組織の運用状況を見直し、人員配置の適正化を図り、経営努力に努める。

⑧地域医療への貢献
患者さんにとって受診しやすく、医療機関にとって紹介しやすい施設であるとともに必要に応じて患者さんに適した医療機関への逆紹介を行うなど、地域医療への貢献を図る。

⑨県がん対策推進拠点としての活動
静岡県がん対策推進計画に基づき、総合的ながん対策を進め、がん羅患率、死亡率の低減を目指す。また、県のがん診療連携拠点病院としてがん医療水準の均てん化に努める。

⑩ファルマバレープロジェクトの推進
地域の医療・健康産業活性化を目指すファルマバレープロジェクトを推進するため、中核機関としての役割を果たす。

患者さんの権利

①最善の医療を受ける権利があります。
私たちは、ある病気について最高水準の治療を提供するとともに、心を持つ存在としての患者さんを治し、癒す、全人的医療の実現を目指しています。そのために、必要な人材を集め、医療機器・施設を整備し、安全な医療を実施するためのシステムを充実させました。患者さんやご家族のお話に耳を傾け、心通う対話を追求し、いかなる問題でもその解決のために力を尽します。

②病気の説明を受け、自ら治療方法を選択する権利があります。
患者さんには、病気の説明を十分に受けて、自らの生き方にそった治療方法を自分で選択する“インフォームド・チョイス”の権利があります。私たちはそれを助けるため、可能な限りわかりやすく説明し、ご質問にお答えします。申し出ていただければ、カルテをご覧いただいたり、テープレコーダーなどを持参し、録音していただくことも可能です。担当の医師や看護師などの説明が理解できない場合や納得できない場合には、「よろず相談」をお訪ねください。患者さんが知識を深め、必要な情報を集めるには「あすなろ図書館」も役立ちます。

③担当医以外の医師の意見を求める権利があります。
患者さんには、病状や治療法などについて、自分の担当医師以外の医師や専門家の意見を聞き、参考にする“セカンド・オピニオン”を求める権利があります。そのために、私たちは、患者さんやご家族のお申し出に基づき、病院内で担当医師以外の医師を紹介したり、静岡がんセンター以外の施設の医師に対して紹介状や資料などを準備いたします。

④病気に立ち向かうための支援を受ける権利があります。
私たちは、患者さんとそのご家族がショックを乗り越え、病気に立ち向かうことができるように、支援に努めます。また、身体的・精神的・経済的なことなどについてお話を伺い、一緒に考え、問題解決をお手伝いする専門家が勤務しています。必要な場合には、担当の医師や看護師などに伝えていただくか、「よろず相談」をお訪ねください。

⑤プライバシーが保護される権利があります。
私たちは、患者さんに関する医療情報が、他人に漏れ、プライバシーが損なわれることがないよう、厳重に注意いたします。プライバシー保護に関わる希望ないし苦情などについては、ご遠慮なく、担当の医師や看護師など、あるいは「よろず相談」にお話しください。

 

患者さんへのお願い

①医療に参加する気持ちをお持ちください。
最善の医療を受けるためには、患者さんご自身が医療に参加する気持ちを持つことが大切です。症状、薬、治療経過など、病気に関する情報を医療従事者に伝えてください。また、これまでにかかった医療機関からの紹介状には貴重な情報が含まれていますので、できる限りお持ちください。
病気や受ける治療の内容などで、わからない点については納得できるまでご質問ください。それでも、わかりにくいと感じた場合や医療従事者の説明が不十分な場合には、「よろず相談」をご利用ください。ここでは、病気についての説明、医療費の公的援助の制度や退院後のさまざまな支援についての説明など、その患者さんに必要な情報を提供いたします。

②医療事故防止にご協力ください。
私たちは医療事故を未然に防止するため、最大限の努力を続けています。これには、患者さんやご家族の協力も大切です。もし、医療従事者の説明や処置について疑問に思われる点があれば、速やかに医療従事者にお伝えください。

③病院や医療従事者からの注意事項をお守りください。
病気の治療や療養の過程で、病院や医療従事者から、患者さんやご家族に注意していただきたい様々な事項があります。これらを守っていただくことは、患者さんやご家族の不注意がきっかけとなる事故を未然に防止するためにも役立ちます。
病院には多くの患者さんがおいでになり、職員も多数勤務しています。これらの人々に迷惑となるような行為を慎んでくださるようお願いします。万が一、暴力などの行為があった場合には診療をお断りすることがあります。また、静岡県職員の倫理に関する条例により、職員への心づけを固くご辞退いたします。

④静岡がんセンターに対するご意見や苦情をお教えください。
私たちは、患者さんやご家族のご意見や苦情を成長の糧としています。ご意見や苦情を医療従事者や「よろず相談」に相談したり、「ご意見箱」に投書してください。「ご意見箱」の投書については、センター幹部が、毎日内容を検討しています。また「よろず相談」には、病院部門には所属せず、患者さんの立場に立って意見を述べる「患者代弁者」を配置していますので、医療従事者とのトラブルなどについてもお話しください。匿名を希望される場合には、お名前を医療従事者に伝えませんので、安心してご相談ください。

⑤研究や医療従事者教育に、ご理解とご協力をお願いします。
静岡がんセンターでは、がん医療の発展のためのさまざまな研究が行なわれています。医学研究には、患者さんの診療情報や検体試料等が不可欠です。研究にあたっては、倫理審査委員会での承認を経た上で、患者さんのご同意をいただき、実施してまいります。関係法令や指針に従い、患者さんのプライバシーは厳重に守ります。
また、静岡がんセンターでは熟練者の指導のもとで、医療技術者研修や学生実習を実施することがありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
なお、これらの研究や教育にご協力いただけない場合でも、患者さんの不利益になることは一切ありません。

 


 

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