大腸外科
特徴
大腸外科では昨年度636件(原発大腸癌切除、514例)と日本のトップ2に入る手術件数を、スタッフ5人と全国からのレジデントでおこなっております。
腹腔鏡手術を積極的におこなっており、2013年には腹腔鏡下大腸切除術が年間458件ありました。ほとんどのスタッフが日本内視鏡外科学会の技術認定医を取得しています。ロボット手術も導入し、大腸がんロボット手術件数は日本一で、「da Vinci サージカルシステム大腸症例見学施設」でもあり、全国から多くの外科医が見学に訪れています。ロボット支援下での側方郭清も数多く行っています。解剖に則った剥離層で直腸癌の根治性と機能温存の両立をはかり、また肛門に近く、通常なら永久人工肛門になってしまうような直腸癌でも、ISR等の肛門温存手術をおこなっています。局所進行直腸癌や再発癌に対しての骨盤内臓全摘術などの拡大手術も積極的におこなっており、泌尿生殖器の合併切除から再建に至るまで、すべて大腸外科でおこなっています。
JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)大腸がんグループの参加施設で、大腸癌治療の標準治療の確立と進歩にも積極的に関わっております。 レジデントの学会発表・論文執筆も活発に行われています。多くの症例の手術・周術期管理を短期間に学ぶことは、外科医のトレーニングとして非常に効率的です。是非静岡がんセンター大腸外科でトレーニングを受けてください。
カリキュラム
レジデントは症例ごとにスタッフとマンツーマンで受け持ち医となり、診断・治療・手術にあたります。積極的に腹腔鏡手術の執刀も行ってもらい、技術認定医を目標とします。ロボット手術のcertificateを取得し、積極的に助手並びに、技術認定取得後には術者もして頂きます。レジデントには年3回のアニマルラボでの腹腔鏡手術手技講習と年4回以上のビデオクリニックを行っています。
週1回の症例検討カンファレンスを消化器内科、診断部科と合同で行うことを通じて知識を高めることが出来ます。大腸外科以外にも他外科、診断部や内科、緩和医療科など、研修課程を自分の将来設計にもとづいて選択できます。
疾患・手術内容
2013年 年間 手術件数 636例 原発性大腸癌切除 514例 、 腹腔鏡手術 458例、直腸癌手術 247例、骨盤内臓器全摘術 4例、ロボット支援下直腸癌手術 148例。