緩和医療科

特徴

緩和医療における臨床、研究、教育をバランス良く実践できる体制を目指しております。近年、緩和医療においてもがんの治療と同じようにエビデンスが蓄積されつつあるなかで、提供する緩和治療がexperience basedなのかevidence basedなのかを明確にしながら診療を行うよう努力しております。薬物的治療にとどまらず、手術療法、放射線療法、IVRなども積極的に検討することで、複合的な緩和治療を実践できる施設です。研究としては、厚労省がん研究助成金による臨床研究、新薬の治験、自主研究なども積極的に行っています。また、院内外の教育、啓蒙活動も積極的に行っており、特に地域医療機関における緩和医療の普及に努力しております。また、看護部門、薬剤部、リハビリテーション、口腔ケア、よろず相談、臨床心理などにおいては、緩和医療に造詣が深いスタッフが多く、Total Pain(全人的苦痛)への対応を多職種で実践することを心がけております。

カリキュラム

緩和医療科だけでなく、他の診療科において研修することで、幅広い臨床腫瘍学の知識・技術を習得することが可能です。日本緩和医療学会が認定している専門医取得条件にもとづいた研修プログラムを予定しております。

疾患・手術内容

緩和ケア病棟入院約400例、緩和チーム対応患者は約700例、外来患者は約3,000例であり、幅広い疾患を対象としています。

専攻科

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