食道外科

特徴

静岡県立静岡がんセンター(SCC)で扱う食道疾患はほとんどが食道癌です。年間約170人の新患患者さんを診療していいます。SCCの食道癌診療の特徴は多職種チーム医療です。関わる診療科は食道外科、消化器内科、内視鏡科、放射線治療科、画像診断科、リハビリテーション科、麻酔科、頭頚部外科、再建・形成外科、歯科口腔外科、循環器内科と非常に多数の科があり、毎週のカンファレンス等を通じて共通の理解・認識をもち診療に当たっています。外科手術の適応となった場合は、胸部食道癌に対しては3領域郭清を基本とした根治手術を、頸部食道癌に対しては頭頸部外科、形成外科と合同で咽喉食摘術を基本とした根治手術を行っています。リハビリテーション科、歯科口腔外科、循環器科、腫瘍精神科ともコミュニケーションを密にし、チームとして周術期の管理を行っています。また医師だけでなく看護師、理学療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、栄養士、薬剤師、放射線技師、検査技師など個々のコメディカルが果たす役割が大きく、SCCの食道癌診療の大きな特徴です。また多施設共同研究にも積極的に参加しており、標準的治療の確立や新しい治療法の開発に取り組んでいます。

カリキュラム

レジデントで食道外科をローテートした場合、手術および周術期管理を経験していただきます。習得度に応じて様々な手技を経験することができます。 食道外科のチーフレジデントは、食道外科にとどまらず、希望に応じ他科のローテートも可能です。 食道癌の治療方針決定のプロセス、手術手技、周術期管理について学べるカリキュラムとなっています。

疾患・手術内容

過去5年間(2009年~2013年)の主な手術数
胸部食道癌根治術172例 
胸腔鏡下手術18例(2012年~)
サルベージ手術16例
頸部食道癌根治術17例
食道バイパス手術 8例

専攻科

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