消化器内科

特徴

国内外の最新のエビデンスに基づいた標準的治療を大切にし、頭頸部、食道、胃、胆膵、大腸の悪性腫瘍の切除不能・再発症例に対する化学(放射線)療法、および、周術期補助化学(放射線)療法を行っており、その治療成績を自己評価して進歩するよう努力しております。終末期医療も含めてより良い診療を行うために、薬物療法だけにとどまらず、内視鏡的処置、IVR、在宅医療も積極的に取り入れるなど、他科・地域との連携をはかっており、全職種を含めたチーム医療をベースとした消化器悪性腫瘍症例の総合的なマネージメントを目指しております。レジデントの先生方には、消化器がん領域のあらゆる症例の全治療過程において対応できるような研修を受けていただきたいと考えております。また、日本臨床腫瘍グループ、西日本がん研究機構などの多施設共同医師主導臨床試験、国内外の第Ⅰ相から第Ⅲ相までの新薬治験、製造販売後臨床試験、自主研究など、多くの臨床研究に参加し、プロトコール作成、臨床試験の基盤作りにも関与しています。

カリキュラム

消化器内科だけでなく、内視鏡科、病理診断科、画像診断科、感染症内科、緩和医療科など、希望に応じた、研修を予定しています。 レトロスペクティブな研究だけでなく、前向き臨床試験のプロトコール作成過程や、第Ⅰ相からⅢ相までの臨床試験にも積極的に参加していただきたいと考えております。また、化学療法に関連する全科で連携したPhaseⅠチームにも参加できます。

疾患・手術内容

平成26年度に化学療法をおこなった総開始したレジメン数は、1381(臨床試験登録数は146)であり、そのうち、初回化学療法例769例でその内訳は、頭頸部 97例、食道癌 110例、胃癌 148例、大腸癌 241例、膵癌 103例、胆道癌 31例、腹部原発不明癌 9例、消化器悪性リンパ腫 4例、GIST 10例、小腸癌 2例、肉腫 2例、その他 12例でした。

専攻科

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