循環器内科
特徴
循環器疾患の診断と治療、心電図や血行動態は、すべての科に共通して重要な臨床のサインです。これらを把握することは、安全な治療をおこなうための基本となります。循環器内科は、これら臨床のサインを十分に理解していただく科です。 当院の特徴は、重症ながん患者の治療が多く、治療の適応と選択には、患者になるべく負担のかからない方法と手技を使用して、診断治療にあたっています。 診断では、心臓核医学(専門医)や経食道心エコーなど、最新機器を利用して客観的な質の高い診断学を行っています。 侵襲的検査・治療も積極的に施行しております。心臓カテーテル検査(指導医)は、Radial arteryから施行し、インターベンションも、主にRadial arteryからのアプローチで施行しています。重症患者は、Ieuにてスワンガンツカテーテルによる血行動態をモニターしての治療を行っています。
カリキュラム
心臓核医学(PET)・心エコー・CT/MRIなどの画像診断学、心臓カテーテル検査による血行動態の理解と冠動脈造影や血管造影の読影など、診断学を1年間十分に研修していただきます。さらに、その間、侵襲的検査・治療の実際を見ていただき、理解がえられたのち、侵襲的検査も積極的に行ってもらうように指導しています。循環器は、広範囲な科(心臓核医学、心臓超音波、心臓カテーテル検査、高血圧、不整脈)ですので、1年から3年の研修過程を自分の将来設計にもとづいて組み立てたいと思います。チーフレジデントもレシデントも受け入れ可能です。インターベンションには、積極的に参加していただきます。心臓外科はありませんが、全国でも有数の心臓外科関連施設と提携しており、外科症例の検討や治療を施設をこえて行っています。 同様に、カテーテルアベレーションは施行していませんが、アベレーション関連施設との提携により、症例の検討と治療を行っており、研修も可能です。
疾患・手術内容
・心臓核医学(含むPET) 587件/年
・心エコー(含む:食道エコー)ホルター心電図・血圧計
・心臓カテーテル検査 (426件/年)
・心臓外科症例 (28件/年)
・電気生理学的検査 (38件/年)
・負荷心電図 CT/MRI
・CT/MRI(CT ANGIO 20/年)
・血管内フィルター (件/年)
・インターベンション(PTCA/STENT) (102件/年)
・血管内超音波 (68件)
・PTA (12件/年)
・ペースメーカー埋め込み術 28例/年