整形外科

特徴

骨軟部悪性腫瘍に対しては、日本整形外科学会の基準に従う広範切除とEBMに基づく化学療法を原則としていますが、進行例に対しても放射線+動注化学療法によるQOLを重視した治療を放射線治療科、陽子線治療科と共同で行っています。治療方針については、週1回のカンファレンスをおこない決定します。また、横紋筋肉腫やEwing肉腫などの小円形細胞肉腫に対しては、末梢血幹細胞移植併用大量化学療法を含む治療体系により新しいevidenceを確立すべく、本邦有数の症例数を蓄積しています。当科のもうひとつの特徴は、転移性骨腫瘍について、積極的に主治医として治療参加していることです。当院独自の方法ですが、骨転移患者の治療方針を、隔週行う骨メタ・カンファランスにより、放射線治療部、内科と協議の上決定しております。

カリキュラム

原則としてレジデントは3年、チーフレジデントは2年の研修期間です。レジデントは研修期間の1/3を各自の将来設計にもとづいて整形外科以外の分野から選択し、残りの2/3を整形外科で研修します。具体的には画像診断科、外科病理、放射線治療科、小児科、再建・形成外科、呼吸器外科、泌尿器科、麻酔科などから (最低1か月間)選択できます。チーフレジデントは1か月間の麻酔科研修の義務があります。それ以外の23か月は全期間を整形外科研修とすることも、3か月程度他分野の研修を受けることも可能です。 症例が多いので多数の手術を経験できます。学会発表のテーマは豊富であり、日整会だけではなく、研修期間中に国際学会での発表を目標とします。また英文論文執筆指導を受けることも可能です。

疾患・手術内容

(平成23年4月~24年3月)・手術総数 220例
骨悪性腫瘍広範切除術 10例、軟部悪性腫瘍広範切除術 44例、 良性骨腫瘍切除術 18例、良性軟部腫瘍切除術 32例、転移性長管骨腫瘍手術 15例、その他101例・非手術症例(化学療法・放射線療法)骨軟部悪性腫瘍 15例、転移性骨腫瘍 300例

専攻科

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