再建・形成外科

特徴

再建・形成外科では頭頸部外科、皮膚科、乳腺外科、整形外科、食道外科、眼科などさまざまな科の癌切除後の再建手術を行っています。特にマイクロサージャリーによる遊離複合組織移植を中心として有茎皮弁、局所皮弁、植皮、血行再建、神経再建など多様な手技を用いた再建を行っています。最も多い再建手術は頭頸部癌切除後の組織欠損に対する遊離腹直筋皮弁、遊離前外側大腿皮弁、遊離空腸移植などの遊離皮弁を用いた再建です。最近では乳房再建症例も増加してきており、遊離深下腹壁動脈穿通枝皮弁や有茎広背筋皮弁のみならずシリコンインプラントによる治療も行っています。また、多職種チーム医療を行っており、他科医師、看護師、コメディカルを含めたカンファレンスで手術や治療の検討を行い、術後機能およびQOLの向上まで考慮した再建を目指しています。特に頭頸科、口腔外科、リハビリテーション科との緊密な連携により頭頸部癌切除後の再建では単に組織欠損を充填するにとどまらず、術後の嚥下機能、構音機能、さらに整容性を高めるように検討を重ねています。

カリキュラム

再建外科では他科や他職種との多職種チーム医療が重要です。手術はもちろんですが、周術期管理、カンファレンス等も多職種チーム医療に関する研修を行います。手術では頭頸部再建、乳房再建、四肢再建など、特にマイクロサージャリーを用いた遊離組織移植を中心に研修してもらいます。また、県立こども病院や県立総合病院の形成外科での研修も可能です。

疾患・手術内容

(2011年度) 手術件数 385件 
マイクロサージャリー手術 76件、神経再建 18件
(2012年度) 手術件数 376件
マイクロサージャリー手術 88件、神経再建 11件

専攻科

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