病院の活動_ボランティア活動

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ボランティア活動

副院長(看護担当)飯沼むつみ

 ボランティア活動のあゆみ
 ボランティア活動の基本方針は、「日常生活に近い院内環境を実現、闘病生活を続ける患者さんの心を安らげ、多様な癒しを可能にする病院づくりをめざすこと」です。当院では、ボランティア活動をコーディネートするボランティアコーディネーターの役割が重要と考え、県内公立病院初の試みとして専任のコーディネーターを配置しました。初代コーディネーターには斉藤悦子氏が就任し、開院準備期間中から多職種チームの一員として活動を開始しました。まずボランティア志願者を募集することから始まり、ボランティア説明会を実施、志願者に対し当院理念の「患者と家族を徹底支援する」を実践するボランティアとして活動できるようにトレーニングを積み、2002年9月2日静岡がんセンターボランティア「せせらぎ」が75名で発足しました。斉藤氏は「治すプロは医師、看護のプロは看護師、みなさんにはボランティアのプロになってほしい。」とトレーニング受講者に対しがんセンターの一員であるとの意識を持ってもらうよう6カ月〜8カ月をかけて指導しました。特に、ボランティアは単なる病院の手伝い、人手不足の解消手段ではなく、職員とは異なる立場で“普通の感性”をもって患者さんと共に生き、療養生活の質の向上を目指すことを重視しました。現在は第2代コーディネーター内海美代子氏、ボランティアメンバー、ボランティアサポート委員会、事務局が協働で運営しています。活動内容は、
「季節のイベント」「ソーイング」「園芸、花活け、絵画貸し出し」「書籍の貸し出し」「ティーラウンジの運営」「来院時サポート、案内、移動サポート」などです。

 未来に向けて
 2002年2月より新型コロナウイルス感染症対策で活動が制限されていますが、病院の理念をともに実現する「理念実践型ボランティア」として実践できるように、コーディネーターと共に活動を支え、患者家族を徹底支援していきます。

皇太子殿下行啓。ボランティアへの励ましのお言葉を賜り、副作用 がんセンタースタッフとボランティアとの協働でによる脱毛時の手作り帽子「マー帽」をご披露(2010年8月3日) 納涼祭を開催(2004年8月28日)

静岡がんセンター・ファルマバレープロジェクト 20年のあゆみ

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