治療法がない 難しい

転移していて手術ができないと宣告され、つらかった。
5件の体験者の声があります。
骨転移が認められ医師から治療不可能と告げられ、余命を考えた時、これからの生活について悩んだ。
2件の体験者の声があります。
高齢であるため手術を中止すると診断され絶句してしまったが諦めるほかなかった。
1件の体験者の声があります。
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助言

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【ポイント】
■こころの衝撃が大きいときは、すぐに行動せず、気持ちが少しずつ落ちついてくるのを待ちましょう
■気持ちが少し落ち着いてきたら、担当医の説明を理解できているか、わからないところはなかったか、同席した家族と理解内容が異なる点はなかったか話し合ってみましょう
■わからない点、不明な点を医師に確認しましょう
■がん相談支援センターに相談してみましょう
■セカンドオピニオンを受けることを検討してみましょう

【こころの衝撃が大きいとき】
悪い知らせを告げられた時には、強い衝撃を受け、頭が真っ白の状態になっても不思議ではありません。精神的に不安定になることもあります。このような時は、病気や治療のことよりもまず、つらさを感じている自分のこころを少しでも守り、落ち着いてくるのを待つことが大切です。

“すぐにでも何かしたい”、“何かできるはず”という思いが、患者さんにもご家族にも起こるかもしれませんが、こころが衝撃を受け、精神的に不安定な状況の中では、患者さんもご家族も、今の状況、医師からの説明内容、これからのことなどについて、正しい判断や理解は難しい状態です。そのようなときは特に、間違った情報や良いことばかりを並べる根拠のない治療等に振り回されてしまうことが起こりえます。
だからこそ、『待つ』時間が大切になります。

ご家族や周囲の方々も、患者さんと同じように衝撃を受けます。
ご家族は衝撃を受けている患者さんを見て、“何かしなくては”、“何か言わなくては”と思うかもしれません。けれども、患者さん本人は周囲からの声を冷静に聞き、判断するこころの準備ができていないこともあります。患者さんの気持ちが落ち着いてくるまでは、見守ってあげましょう。そして、患者さんの気持ちが、少しずつ落ち着いてきてから患者さんと一緒に今後のことを考えましょう。

【全体の状況を考えてみる】
気持ちが落ち着いてきたら、まず担当医の話をきちんと理解できているか、よくわからないところはないかを少しずつ考えてみましょう。
これは自分が今後どのようにしていくかを考えていく上で、とても重要です。深刻な説明内容の時、自分では覚えているつもりでも、最初の衝撃が強く、あとの話はただ耳を通り過ぎるだけで頭に入ってこないこともよくあります。
できれば、ご家族や自分がこころを許せる人と話をしながら整理していきましょう。人に話すということは、頭の中の整理にもつながります。

担当医の説明は、患者さんの病気の状況、全身状態を考え、がんの治療を行うことによるその患者さんにとってのプラス面(期待できる効果やその患者さんの生活の質(QOL)との関係など)とマイナス面(がんに対する治療を行うことでの危険性、副作用、体へのダメージ、日常生活や社会生活への影響など)を検討した上でのことだと思います。
がんの治療には、手術や放射線療法、薬物療法などの治療法がありますが、治療法が多彩にあっても、全ての方に、どの治療法も行えるというわけではありません。
また、緩和ケア(緩和医療、緩和治療)=終末期医療と考えてしまう方もいますが、緩和ケアは、がん患者さんに対する治療の一つです。緩和ケアは、がんと診断されたときから、患者さんやご家族に生じるさまざまなつらさや負担をやわらげるための予防、治療やケアのことです。患者さんやご家族のQOL(生活の質)を大切にする治療やケアでもあります。
今後、他の病院でのセカンドオピニオンを受けるにしても、ご自分の現在の状態、ご自分の大切にしていること、治療のプラス面とマイナス面、ご自分の生活の質(QOL)について、よく考え理解した上で、行動を起こすことが大切だと思います。

【情報の確認】
診断の初期、担当医が今後のことを話す時、限られた情報の中で、最悪の見通しと最良の見通しを告げることがあります。この際、患者さんやご家族には最悪の見通しだけが記憶に残ってしまうことがあります。
まず、気になっている情報を確認しましょう。その上で、担当医にどのような治療が標準治療として行われているのか、自分の場合はどの治療が適応となるのか、確認してみましょう。

【がん相談支援センター】
患者さんとご家族が、お互いの心をおもんぱかり、気持ちや考えを口に出したくても出せない状況が生まれることがあります。担当医にもう一度話を聞こうと思っても何をどのように聞けばよいのかわからなくなることもあります。
そのようなときは、がん相談支援センターを活用してみましょう。全国のがん診療連携拠点病院には、がん相談支援センターが設置されています。がん相談支援センターでは、患者さんやご家族のいろいろな不安や悩みを聴き、問題を整理するお手伝いをしたり、必要な情報を提供したりしています。また、誰かに話を聴いてもらいたい、でも身近な人には相手への気遣いもあり言いにくい、というようなときも、相談窓口を利用してみるとよいでしょう。
相談員は、がんに関する相談や情報提供等に関する研修を受け知識と技術を身につけた看護師や社会福祉士、心理療法士などです。相談方法は、面談、電話相談、電子メールなどありますが、病院によって相談方法も異なり、また予約が必要な場合もあります。がん相談支援センターの情報は、国立がん研究センターの「がん情報サービス」で確認することができます。相談支援センターの名称は医療機関によって異なる場合があります。

【セカンドオピニオン】
セカンドオピニオンというのは、直訳すると『第2の意見』で、『診断や治療方針について、現在の担当医以外の医師の意見を聞き、参考にすること』をいいます。
セカンドオピニオンを受ける際には、担当医に「セカンドオピニオンを受けたい」とはっきりと申し出ることと、セカンドオピニオンは病院を移るのではなく、他の医師の意見を聞くことであることをよく理解しておくことが大切です。

(更新日:2019年2月18日)



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