遺伝子診療研究部
がんの新しいマーカーを見つける研究をします。
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研究内容・課題
研究内容(目的)
がん細胞は、正常な細胞ではほとんど見られない特殊な物質を作ることがあります。このがんにより大量につくられた特殊な物質が血液中に出現してきたものを「腫瘍マーカー」といいます。腫瘍マーカーは、(1)がんの早期発見、(2)がん診断の補助的な検査、(3)治療効果判定(4)再発の早期発見に使われます。
私たちは、がんを詳細に解析し、がんで作られる特殊な物質(腫瘍マーカー)を探索し、同定しています。さらに、その物質の血液や尿での濃度を測定できるようにし、患者さんにとって診断や治療に伴う身体的苦痛が少ない検査法を開発します。
研究課題(目的を達成するための方法)
(1) プロジェクトHOPE(がんのマルチオミクス解析)
がん組織と正常組織について網羅的に遺伝子の発現解析を行っています(全遺伝子発現解析;トランスクリプトミクス)。がんでどのようは遺伝子が発現しているか、または発現していないかという情報は、がんの病態解明につながります。
(2) 腫瘍マーカー 新規腫瘍マーカーの同定
培養がん細胞やプロジェクトHOPEで解析したがん組織について、がんで作られている特殊な物質(RNAやタンパク質)を解析し、腫瘍マーカー候補を見つけます。採血等の低侵襲な方法により検出可能な測定系の開発を行います。
(3) 腫瘍マーカー 新規がん-胎児タンパク質の同定
実験動物管理室と共同で、胎児タンパク質が腫瘍マーカーにならないか検討しています。
研究スタッフ
遺伝子診療研究部 部長 大島 啓一(おおしま けいいち)
k.ohshima | ||
専門分野 | 遺伝子発現解析、タンパク質・ペプチドやマイクロRNAを対象とした細胞外分泌成分(セクレトーム)の解析 |
遺伝子診療研究部 主任研究員 佐倉 直樹(さくら なおき)
n.sakura | ||
専門分野 | ペプチド合成化学、タンパク質の特異的・高感度検出法の開発、生理活性ペプチドの構造-活性相関 |
遺伝子診療研究部 会計年度任用職員研究員 守本 公子(もりもと きみこ)
ki.morimoto | ||
専門分野 | ---- |
遺伝子診療研究部 会計年度任用職員研究員 渡辺 ゆう子(わたなべ ゆうこ)
yuk.watanabe | ||
専門分野 | 遺伝子発現解析 |
遺伝子診療研究部 会計年度任用職員研究員 成井 智美(なるい ともみ)
t.ide | ||
専門分野 | タンパク質解析 |
遺伝子診療研究部 参与 望月 徹
遺伝子診療研究部 特別非常勤研究員 三宅 克正
遺伝子診療研究部 技術員 岩井 かほる