陽子線治療研究部

がんに対する最適な陽子線治療を実現する研究をします。

研究内容・課題

研究内容(目的)

陽子線治療とは、水素の原子核(水素の原子から電子をとったもの)を光速の70%に加速して、がんに向けて照射する治療法です。がん病巣をピンポイントで破壊でき、正常組織への損傷を少なくすることできるのが特徴です。

私たちは、陽子線治療の治療成績を上げるために、空間的かつ時間的に精密な治療計画と照射技術を研究しています。がん標的に陽子線を精度良く照射することにより、治療効果を上げ、副作用を少なくすることができます。
さらに、より効果的ながん治療を開発するために、陽子線治療とX線治療を組み合わせた治療法の検討を行っています。

研究課題(目的を達成するための方法)

(1) 陽子線照射の技術開発

全脳全脊髄照射、横隔膜付近の呼吸同期照射、体内に埋め込まれた金属の医療器具の近傍の照射などの複雑な条件を検証するための測定器具を開発し、照射精度や効率を改善する研究を行っています。

(2) 陽子線治療とX線治療の連携治療

陽子線とX線を併用した連携治療の有用性を探るための研究を行っています。両者を組み合わせることにより、周囲の正常な組織の損傷を最小限に抑えながら腫瘍を効果的に治療する方法を研究しています。

(3) 治療計画の高精度化

陽子線とX線の連携治療の効果を正確に評価するには、がん周辺の空間情報だけでなく、動きや変形という時間情報も考慮する必要があります。そこで4次元CT、再計画CT、変形画像登録機能などを用いて時間情報を取得し、治療計画を高精度化する研究を行っています。

ページトップに戻る

研究スタッフ

陽子線治療研究部 部長 村山 重行(むらやま しげゆき)

  34001 E-mail s.murayamascchr
専門分野 放射線腫瘍学、固形がん治療における陽子線治療の応用

 

陽子線治療研究部 主任研究員 山下 晴男(やました はるお)

   58001 E-mail h.yamashitascchr
専門分野 陽子線治療照射技術の開発、陽子線治療計画技術(放射線治療計画技術を含む)の開発

 

陽子線治療研究部 主任研究員 加瀬 優紀(かせ ゆうき)

   58002 E-mail y.kasescchr
専門分野 陽子線治療ビームの線量分布解析、陽子線治療装置の品質管理方法の開発

 

ページトップに戻る

研究成果

論文

1) Kase Y, Yamashita H, Fuji H, Yamamoto Y, Pu Y, Tsukishima C, Murayama S, “A Treatment Planning Comparison of Passive-Scattering and Intensity-Modulated Proton Therapy for Typical Tumor Sites”, J. Radiat. Res. 53, 272-280, 2012

2) Kase Y, Yamashita W, Matsufuji N, Takada K, Sakae T, Furusawa Y, Yamashita H, Murayama S, “Microdosimetric calculation of relative biological effectiveness for design of therapeutic proton beams”, J. Radiat. Res. 54, 485-493, 2013

3) Fuji H, Schneider U, Ishida Y, Konno M, Yamashita H, Kase Y, Murayama S, Onoe T, Ogawa H, Harada H, Asakura H, Nishimura T, “Assessment of organ dose reduction and secondary cancer risk associated with the use of proton beam therapy and intensity modulated radiation therapy in treatment of neuroblastomas”, Radiation Oncology 8, 255-, 2013

4) Kase Y, Yamashita H, Numano M, Fuji H, Murayama S, “A revision of proton machine quality assurance for wobbled-proton-beam therapy”, Radiol. Phys. Tech. 6, 444-452, 2013

5) Fuji H, Yoshikawa S, Kasami M, Murayama S, Onitsuka T, Kashiwagi H, Kiyohara Y, “High-dose proton beam therapy for sinonasal mucosal malignant melanoma” Radiation Oncology 9, 162-168, 2014

6) Kase Y, Yamashita H, Numano M, Sakama M, Mizota M, Maeda Y, Tameshige Y, Murayama S, “A model-based analysis of a simplified beam-specific dose output in proton therapy with a single-ring wobbling system”, Phys. Med. Biol. 60, 359-374, 2015

7) Kase Y, Yamashita H, Sakama M, Mizota M, Maeda Y, Tameshige Y, Murayama S, “Semi-analytical model for output factor calculations in proton beam therapy with consideration for the collimator aperture edge”, Phys. Med. Biol. 60, 5833-5852, 2015

ページトップに戻る

研究活動

研究活動