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高額療養費の前借りはできないか。
高額療養費の前借りはできないか。(患者本人、不明、2003年版)

助言

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【限度額適用認定証(限度額適用・標準負担額減額認定証)】

『高額療養費制度』は、月ごと(その月の初日から末日まで)の医療費の自己負担分を一定の金額までにおさえることができる制度です。
医療費が高額になりそうな時には、あらかじめ限度額適用認定証などの所得区分の『認定証』の交付を受けて医療機関の窓口で提示することで、入院、外来診療ともに窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめることができます。

70歳未満の方、住民税非課税世帯の方は、事前に『限度額適用認定証』(住民税非課税世帯の方は『限度額適用・標準負担額減額認定証』)を取得し、医療機関の窓口に提示することで、窓口での支払いを自己負担限度額までにおさえることができます(差額ベッド代や食事代は別途必要です)。
なお、70歳以上で所得が一般、現役並みの方が治療(入院・外来)を受ける場合の支払いは、自動的にあらかじめ自己負担限度額までにおさえてあります(ただし、住民税非課税世帯の方で、一般的な金額よりも低く設定されている限度額の適用を希望する場合には、限度額適用・標準負担額減額認定証の申請・提示が必要です)。

限度額適用認定証(限度額適用・標準負担額減額認定証)は、保険証に記載のある保険者に申請して交付を受けます。
申請の際には健康保険証や印鑑等が必要になりますので、あらかじめ何を持参すればよいか、電話等で確認するようにしてください。


 
【高額療養費貸付制度】

70歳未満の方で『認定証』の申請をせずにいったん窓口で支払いをした場合も、後日保険者に申請をして払い戻しを受けることができます。
ただ、高額療養費制度を通常の『払い戻し』の形で使う場合には、申請から実際にお金が返ってくるまで約3か月かかります。一方、手術等で医療費がかさんだ場合、たとえ一時的ではあっても、大きな金額を支払うのは大変です。

このように後日保険者に申請して払い戻しを受ける場合、当面の医療費の支払いにあてる資金として、高額療養費として支給される金額の一定割合(8割~9割が一般的)に相当する金額を、無利子、無担保で前借りできる高額療養費貸付制度があります。

高額療養費貸付制度を活用する場合には、医療機関が発行する請求書か領収書(保険点数のわかるもの)が必要になります。
外来の場合、通常は受診当日に窓口で支払いをしますが、お金に困っていて、当日の支払いが難しい、といった状況も考えられます。そのような場合には、請求書を使って高額療養費貸付制度を申請するので、貸付までの期間、支払いを待ってもらうことができないかどうか、医療機関の窓口と相談してみてください。

貸付を受けられる金額の割合や手続きの細部は、加入している公的医療保険によって異なります。詳しくは、保険証に記載のある保険者(各市区町村、全国健康保険協会各支部、健康保険組合など)にお問いあわせください。なお、国民健康保険の方で保険料の滞納がある場合には、貸付を受けられないこともあります。


 
【高額療養費貸付制度を利用するには】

高額療養費貸付制度の仕組みはやや複雑なので、全体を理解するのは大変かもしれません。利用に際しては、ごくおおまかに、「高額療養費の8割~9割相当額は、申請することで前払いしてもらうことができる」と覚えておくとよいでしょう。
制度を利用する際の一般的な手続きの流れは以下のようになります。

1. 申し込み
以下の書類等を準備して、加入している保険者(保険証に記載)に申し込みます。必要書類の種類や正式な名称等は保険者によって異なる場合があるので、事前に確認するようにしましょう。
○ 保険者の窓口で入手・記入する書類
貸付申込書、借用書、委任状(清算のため高額療養費の受領を保険者に委任します)
○ 医療機関から入手する書類
医療費請求書や領収書(保険点数のわかるもの)
○ その他、手続きで必要になることがあるもの
保険証、印鑑、貸付金の振込先となる口座がわかるもの(預金通帳等)

2. 貸付金の振込
貸付金額が決定すると、申し込みの際に指定した口座に、保険者から貸付金が振り込まれます。
振込みまでの期間は保険者によって異なりますので、事前に確認しておくようにしましょう。

3. 貸付金の返済と清算
高額療養費の貸付金の返済と清算は、高額療養費の実際の支給額から差し引かれる形で、保険者によって自動的に行われます。
たとえば、申請時点で30万円の高額療養費の給付が見込まれており、その8割(24万円)に相当する貸付をあらかじめ受け取っていたとします。約3か月後、高額療養費が予定通り30万円給付されることが決定した場合は、保険者がそこから貸付分の24万円を差し引く形で清算が行われ、残りの6万円があなたの口座に振り込まれることになります。


 

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