「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み

細胞診の結果クラスⅤといわれたがどういう意味か。
細胞診の結果クラスⅤといわれたがどういう意味か(患者本人、乳房、2003年版)

助言

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【クラスⅠからⅤで細胞が悪性かどうかをみます】

細胞診は、針で吸引したりブラシでこすったりして細胞を採取したり、あるいは尿や痰などのなかにはがれ落ちてくる細胞を、顕微鏡で細胞が悪性かどうかを調べる検査です。生検に比べ簡便で患者さんへの負担も軽くなります。ただ、細胞診は少数の細胞を顕微鏡でみて検査をするので、組織をみる病理診断よりは診断の精度は低くなります。細胞診の結果により、必要であれば精密検査を行います。

この細胞診検査の分類方法のなかに、パパニコロウ分類という分類法があり、その分類ではクラスⅠからⅤで細胞が悪性かどうかを分類しています。以下ご参照ください。
◎ クラスⅠ:正常細胞(異常なし)
◎ クラスⅡ:異型細胞は存在するが、悪性ではない
◎ クラスⅢ:
  Ⅲa 軽度・中等度異型性(悪性を少し疑う)  
  Ⅲb 高度異型性(悪性をかなり疑う)
◎ クラスⅣ:悪性細胞の可能性が高い、あるいは上皮内がん
◎ クラスⅤ:悪性と断定できる異型細胞がある
(現在では、正常・良性、良悪性鑑別困難、悪性疑い、悪性という4段階の分類法を使うこともあります)

細胞診の結果のクラスⅠ~Ⅴと、がんの病期(病気の段階)をあらわすステージⅠ~Ⅳは全く違うものです。勘違いする患者さんやご家族がいらっしゃいます。よくわからないときは、担当医に確認しましょう。


 

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