「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
「がん相談支援センター」をご利用ください。
悩み
親の世話について悩んだ。
48 件の体験者の声があります。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)実母の介護について心配した。
- (患者本人、40代、女性、胃、2003年版)1人娘なので実家のこと、また同居している親のことなど先々のことを考え悩んでいる。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)6か月ほどの入院が必要といわれて、高齢の両親の生活等について悩んだ。
- (患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)父が病気だったので、そのことが1番の心配だった。
- (患者本人、40代、女性、肺、2003年版)自分の両親、夫の両親の世話のことについて心配している。
- (患者本人、50代、女性、肺、2003年版)がんイコール死と考えていたので、年老いた母の介護を入院したらどうしようかと心配した。
- (患者本人、40代、女性、大腸、2003年版)自分が入院中の高齢の主人の両親、受験期の子どもたちのことが心配だった。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)家族のこと、特に高齢の母親のことが心配で夜も眠れず大変だった。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)親の世話について悩んだ。
- (患者本人、50代、女性、胃、2003年版)同居している80歳を超えた母の世話について心配した。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)同居している母が89歳の高齢なので心配した。
- (患者本人、60代、女性、胃、2003年版)1年前くらい前から家族の介護をしていたので、診断されて、それができなくなることを1番悩み、自分の病気の悩みは半減されていた。
- (患者本人、60代、女性、甲状腺、2003年版)1人娘だったので年老いて入退院を繰り返していた母のことが人生最大の心配事だった。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)老母の面倒を見ることができなくなるのでどうしようかと思った。
- (患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)がんと言われ、初めての病気なので頭は真っ白で、90歳の母をどうしたら良いか、どうなっていくのかが何より心配だった。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)自分が入院、手術のために留守にする間、介護を少々必要とする母がいるので、家族の日常生活のことを心配した。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)後どの位生きられるのか、高齢の母のことが気になった。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)がんと言われこの先どの位生きられるか不安で、年老いた両親の世話などどうしようかと思った。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)自分自身のことより90歳を超えた家族の世話を誰がするのかと大変悩んだ。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)母親が健在だったので、自分が先に死んだら後の面倒を誰が見るのか不安になった。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)入院中の母の世話を心配した。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)緑内障の失明と軽い痴呆のある高齢の母の世話のことと自営の経理のことで頭がいっぱいで入院まであわただしかった。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)がんと診断されたとき、95歳の義母がどうなるのかと気になった。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)手術後入院していても、家に高齢の義母を置いてきており心配だった。
- (患者本人、60代、女性、肝臓、2003年版)介護が必要な親を入院中どうするか悩んだ。
- (患者本人、50代、女性、悪性リンパ腫、2003年版)診断されて5年間リンパ腫が大きくならないよう祈り続け、父が3年前に亡くなったときは正直ほっとしたが、母が健在で、長い入院が必要になったらどうしようかと悩んでいた。
- (患者本人、50代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)高齢の母のことが心配になった。
- (患者本人、60代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)遠隔地に住む母の介護をどうするか悩んだ。
- (患者本人、50代、男性、大腸、2003年版)母親が高齢のための介護を心配した。
- (患者本人、60代、女性、胃、2003年版)高齢の母の介護のことが心配だ。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)年老いた90歳の母の介護をせねばならずとても心配だった。
- (患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)老父の世話をしていて、他に世話をする人がいなかったから、自分が留守にしたらどうなるのか悩んだ。
- (患者本人、50代、女性、肝臓、2003年版)老人の介護をしているがどうなるのか、自分自身の病気治療なんてできるわけがないとおもった。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)抗がん剤を半年続けるが、90歳を越えた義父の介護ができるか不安だ。
- (患者本人、50代、女性、悪性リンパ腫、2003年版)同居している自分の親のことを心配した。
- (患者本人、60代、男性、肺、2003年版)高齢の母親のことについて心配した。
- (患者本人、60代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)老齢の母親や家族のことが非常に心配となった。
- (患者本人、70代、女性、胃、2003年版)97歳の父が遠く離れているので毎月帰っていたのが、行けなくなってしまうことに悩んだ。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)同居の父と母の世話をどうするか考えた。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)父母の介護について悩んだ。
- (患者本人、70代、男性、不明、2003年版)90歳を超えた母との2人の生活で、母は寝たきりで介護は自分が終日しており、がんと告げられた時、まず母の今後の面倒を見てくれるところはどこか、誰が介護するのか、そのことで頭がいっぱいだった。
- (患者本人、60代、女性、卵巣・卵管、2003年版)がんに対する恐怖や手術に対する恐れもあまりなかったが、90歳近い姑の介護をどうするかで悩んだ。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)寝たきりの親の介護が続けられるかどうか心配だった。
- (患者本人、40代、女性、胃、2003年版)同居の義父母の世話を心配している。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)年老いた母がいるのでどうしようかと思った。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)自分の両親と同居しており、万一のとき2人はどうすれば良いか悩んだ。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)残された時間をみつめ、親の面倒についてどうしたら良いか悩んだ。
- (患者本人、40代、女性、子宮、2003年版)世話の必要な老親をおいて、入院、手術できるのだろうかと悩んだ。
助言
自分の助言集をつくる
EPUB形式でダウンロード
印刷用表示
【利用できる資源を検討する】
高齢のご両親の介護とご自分の治療のことを悩んでいらっしゃるのであれば、介護保険を利用し、地域のサービスを得ることができる場合があります。
介護保険を使ってサービスが受けられるのは、65歳以上で介護が必要と認定を受けた方、もしくは40歳以上64歳以下で特定の疾病のために介護が必要と認められた方です(がんも特定疾病の一つに含まれるので、介護が必要という認定を受けた場合は、介護保険を使ってサービスが受けられます)。
介護保険を活用すると、介護医療院(「長期療養のための医療」と「日常生活上の世話(介護)」を一体的に提供する施設)、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などの施設で入所サービスを受けることができます。また、ご自宅でホームヘルパーによる食事、入浴、排泄等の身体介護、掃除、洗濯、調理などの生活援助、通院のための乗車や降車の介助などを受けたり、デイケアやデイサービス等を利用したり、福祉用具等のサービス(レンタルや購入など)を受けることができます。これらのサービスの自己負担は、年金収入等の所得金額により、1割から3割になります(年金収入等が、280万円未満の場合は1割。また、収入により自己負担が2割や3割負担の場合も、月額44,400円の負担の上限があります)。
介護保険を活用してサービスを利用するためには、市区町村に申請し、『介護(の予防)が必要』という認定を受ける必要があります。この認定のことを『要介護認定』といいます。
現在は家族に高齢、病気や障害のために介護や治療が必要な方がおられなくても、将来的な問題として抱える方は大勢いらっしゃるでしょう。
このようなとき、1人で全て抱え込もうとするのは大変なことだと思います。支援を得ることに抵抗を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、がんで治療を受けるというのは身体だけでなく、精神的にも社会的にも大変なことだと思います。ご自身そしてご家族のためにも、利用できる資源をいろいろ検討してみましょう。
【相談窓口を利用してみる】
病院では、『医療相談室』など相談専用の窓口を設置し、医療ソーシャルワーカー(以下ソーシャルワーカー)と呼ばれる専門職が常駐しているところがありますので、困ったことがあったら一度相談してみましょう(病院によっては、ソーシャルワーカーは医事課などの事務部門に所属している場合もあります)。
ソーシャルワーカーは、医療費の支払いやその他経済的なこと、介護保険や障害者手帳のこと、その他福祉制度のこと、療養中・退院後の生活などの相談にのってくれます。
相談窓口に相談してみると、少しでも負担感を軽くするための良い情報を得られるかもしれません。また、いつでも相談できる先を見つけておくことは、今後のサポートとしても心強いと思います。
ご意見・ご感想
よりよい情報提供を行うために、ご意見やご感想をお寄せください。
いただいた評価やご意見・ご感想は、今後、このコンテンツ(情報のなかみ)に役立たせていただきます。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。
【がん相談支援センター】
お困りごとやご相談がある方は、
●静岡県内の方は、
静岡がんセンター「よろず相談」
もしくは、静岡県内のお近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」
●静岡県外の方は、
お近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」
にご相談ください。