「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
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悩み
放射線で、皮膚がだんだん赤くなり、ただれてひりひりして心配だった。
6 件の体験者の声があります。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)肌が焼けただれたようになり、体調も悪く元の体調に戻るのかが不安だった。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)25日間にわたるコバルト療法で、だんだん皮膚が焼けただれて、ひりひりし、気持ちも落ち着かず家事等が負担となった。
- (患者本人、70代、女性、乳房、2003年版)胸の皮膚が赤黒くなり、わきの下から胸にかけての皮膚が焼けて汗をかくとひりひりするため、薬をつけガーゼを当てている。時間の経過とともに良くなると言われ、いつのことかと待っている。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)皮膚が赤く腫れ、放射線療法が途中で中止になるのではないかと心配した。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)放射線治療後の皮膚の痛みに悩んでいる。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)放射線治療中、手術の後が紫色になり、皮膚科で軽い火傷といわれた。
助言
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【放射線治療による皮膚への影響】
放射線をあてた部位は、日焼けしたときのように、赤くなったり、ほてった感じでヒリヒリしたり、かゆくなったりします。ただれたり、水ぶくれができることもあります。個人差がありますが、放射線療法を始めて2週間くらいで、皮膚症状が現れることが多いようです。治療が終了すれば、次第におさまってきます。皮膚をかいたり、こすったりしないようにしましょう。また、皮膚を保護していくためのスキンケアも大切です。
【放射線照射部位の皮膚の保護】
○ 入浴やシャワーは熱いお湯は避け短時間にしましょう。
○ 石けんは刺激の少ないものを使用し、よく泡立ててから使いましょう。照射部位はタオル等でゴシゴシこすらずに泡を洗い流し、強い摩擦はさけるようにしましょう。
○ 放射線照射部位を圧迫するような衣類は避け、ゆったりした服を選びましょう。また、摩擦が起こらないように気をつけ、刺激の少ない綿類の下着をつけるなどして、繊維による刺激も避けるようにしましょう。
○ 照射している部位は、直射日光にあてないようにしましょう。
○ 軟膏類は自己判断でつけずに、医師や看護師にご相談ください。
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