「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
「がん相談支援センター」をご利用ください。
悩み
食事をすると、すぐに下痢してしまうことに悩んだ。
4 件の体験者の声があります。
- (患者本人、60代、男性、胆道・胆のう、2003年版)十二指腸の一部も切除したせいか、2~3日に1回、朝食後の便通で1度トイレに行った後、続けて3回くらい行くことが多い。
- (患者本人、40代、女性、胃、2003年版)食物がほんの少ししか食べられず、食べてもすぐに下痢をしたりして体重が全然増えず、本当に食べられるようになるのかと悩んだ。その後も胃の調子が悪いと再発したのではと不安になった。
- (患者本人、50代、女性、胃、2003年版)朝食だけだが、普通に食べても下痢になりやすいことに悩む。
- (患者本人、70代、男性、胃、2003年版)退院後は食事が進まず多少無理して食べると下痢する状態で、体重も退院後10ヶ月で12kg位低下したまま全然増加せず気力も衰えた。
助言
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【見直してみましょう】
下痢の症状を起こす原因はいろいろ考えられますが、食べ物の見直しをしてみましょう。
乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)や、脂肪が多い食事(揚げもの、脂の多い肉や魚など)を比較的多く摂っていませんか。栄養やカロリー補給を目的として濃厚流動食を利用している場合、濃厚流動食は含有脂肪量が高い特徴があります。よって、これらの摂取量を減らしたり、数回に分けて食べるなどの工夫をしてみましょう。
また、タバコ、アルコールも下痢に影響しますので、控えるようにしましょう。
最後に、食べ方が早いと、消化吸収に負担がかかります。よくかんで、ゆっくり食べるようにしましょう。
食事に関する相談をするとき、困っている症状のほか、1週間ぐらいの食事の内容と量、時間、食事前後の行動などを記録し、伝えるようにすると、具体的なアドバイスがもらえると思います。
*頻回の下痢、強い腹痛を伴ったりする場合、受診が必要なこともあります。
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