「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
「がん相談支援センター」をご利用ください。
悩み
肺切除などの手術や病気の影響で、歩行時や身体を動かしたとき(労作時)に、息切れ、息苦しさ、めまいなどを感じる。坂道や階段、早足の歩行などは難しい。
4 件の体験者の声があります。
- (患者本人、80代、男性、食道、2003年版)少し歩くとめまいがしたり、息苦しくなったりする。
- (患者本人、60代、女性、肺、2003年版)呼吸をするときや会話のときの肺の痛み。道路を歩くときの息苦しさ。会話の息苦しさ。道路を歩いているときに出る過呼吸発作の辛さ。
- (患者本人、60代、女性、肺、2003年版)道路を歩くときの痛みや息苦しさ(癒着がある)。
- (患者本人、60代、女性、胃、2003年版)(手術後1年近くたつのに)いまだに呼吸が苦しく、早足で歩いたり、駆け出したりすることは無理で、サークル活動もできず淋しい。
助言
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【体にあった運動を】
体を動かしたとき、筋肉を使うためのエネルギーをつくりだすために、酸素の消費量が増えます。同時に、二酸化炭素を体から外に出すために、脳から命令が発せられて、呼吸が活発になります。息切れなどの症状は、“呼吸を活発に”という命令に答えたいけれど、うまく運ばないときにみられます。
息切れ、息苦しさ、めまいなどを感じたときは、酸素の取り込みよりも、運動量のほうが多くなっていると考えられます。そこで、体の状況にあった運動量になるよう、ゆっくり坂道や階段を上がったり、休憩をはさんだりしてください。
息切れなどの症状があるために、運動を制限してしまうと、筋力、体力が低下する悪循環になってしまうので、自分の体にあった運動を続けることは大切です。
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