「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
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悩み
手術痕がケロイド状に残り、時間がたってもチクチク痛んでかゆみもあり、つらい。
8 件の体験者の声があります。
- (患者本人、60代、女性、胃、2003年版)切開した切り口ががたがたでケロイド状に残り、3年になるがちくちく痛みやかゆみもあり、悩んでいる。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)ケロイドのため、1日数十回チクチク、あるとき突然切り裂かれるような痛みに悩まされた。
- (患者本人、30代、女性、乳房、2003年版)大きな手術の何年か後に2回切除手術をしたが、傷痕がケロイド状になっており、夏場はかゆく、冬場はキリキリと痛みがあるため、検査で少しでも疑わしいものが見つかれば、手術になるのではないかと心配。その傷が6ヶ所あり、服によっては見えてしまう。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)傷がケロイド状になっているので、いつもムズムズ痒い。
- (患者本人、60代、女性、胃、2003年版)2~3ヶ月後から傷が痛み、ケロイドと診断され辛かった。現在でも痛みはある。
- (患者本人、40代、女性、胆道・胆のう、2003年版)術後の傷がケロイドになり、ちょうどおなかの中心部でもあり、また雨や寒くなったりすると傷が痛む。ケロイドを何とかして欲しい。
- (患者本人、60代、女性、肺、2003年版)手術創のケロイドの痛み
- (患者本人、60代、男性、胃、2003年版)切り傷の痛み(ケロイド状)
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【医師に相談してみましょう】
手術などのきずあとが赤く盛り上がって見えるときは『ケロイド』の場合と『肥厚性瘢痕』の場合とがあります。肥厚性瘢痕は、赤く盛り上がっている部分がもとのきずあとの部分にとどまっているもので、一般にケロイドとしているものの多くは、この肥厚性瘢痕です。一方ケロイドは、元のきずあとを超えて広がりをもちます。
肥厚性瘢痕であっても、痛みやかゆみを伴うことが多く不快感は強いものがあります。
こういった症状に悩んでいらっしゃる場合は、専門医にみてもらい相談するという方法もあります。『形成外科』などで取り扱いますが、みてもらう際にも、どういった手術をしたのかの資料が必要になると思いますので、まず担当医にご相談ください。
治療としては、圧迫療法や飲み薬などの保存的治療と、瘢痕形成術などの外科的治療法があります。
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