「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

手術後、便の出が悪くなり、便秘に悩まされ、下剤をのまなければ便がでない場合もある。
37 件の体験者の声があります。

助言

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【便秘のいろいろな原因】

便秘は、腸の運動が弱くなることで起こります。手術の影響や、術後の活動量や食事量の低下が考えられます。これらの原因に加えて、入院中には環境の変化もあり、便秘になる患者さんが少なくありません。

*腸閉塞が原因となっていることもあります。症状がひどいときは、担当医にご相談ください。

<工夫のポイント>
○食物繊維を多く含む食品をとる
○水分補給を心がける
○高脂肪の食品をひかえる
○乳酸菌を含む食品をとる
○体を動かすことを心がける


 
【下剤の使い方】

便通を整えるために、便を軟らかくする薬、腸の動きをよくする薬が処方されることがあります。
下剤の効き目には個人差があります。最初は寝る前に、処方された量を飲んでください。コップ一杯ぐらいの少し多めの水で飲むとよいでしょう。排便がみられなければ、少し多めに調整してみてください。下痢になってしまったら、薬を減らすか、日を空けて飲んでください。薬の袋に書いてある下剤の量は目安ですので、下剤の量を増やしたり、減らしたりして、自分にあった量に調整してください。
上記に挙げた生活の工夫をしたり、下剤を使ったりしながら、これまで(手術をする前)の排便と同じになるように整えましょう。朝食後30分したら、便意はなくても、トイレに行く習慣をつけるのもよいでしょう。
排便の調節がうまくいかないときは、薬を変更する場合もあります。排便の状態を記録しておき、医師、看護師、薬剤師にご相談下さい。


 

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