「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み
手術後、便の出が悪くなり、便秘に悩まされ、下剤をのまなければ便がでない場合もある。
37 件の体験者の声があります。
- (患者本人、70代、男性、不明、2003年版)便の出が悪く、早く前のように1日1~2回に戻って欲しいと思う。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)手術後、便秘がつらかった。
- (患者本人、70代、男性、大腸、2003年版)便秘に悩む。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)排便。毎日排便があったのに、2~3日に1回となり、排便後の腸や直腸が以前と異なる感じがして不快である。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)便通が悪いことに悩む。
- (患者本人、80代、男性、大腸、2003年版)便秘がひどく下剤を飲まないと便通がなく、これにより胃が悪くなり健康状態が大きく左右されることが一番の悩みだ。胃潰瘍状態と、便が硬く痔で苦しむ。便秘を治す方法はないのかと思う。
- (患者本人、70代、男性、肺、2003年版)常に便秘で下剤を服用している。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)現在は下痢もなくなり、多少便秘気味になるが薬で調整できている。
- (患者本人、70代、女性、胃、2003年版)便秘、胸やけに悩み、今後、腸に異常が出るのではないかと思う。
- (患者本人、70代、男性、胃、2003年版)便秘がちなことが心配だ。
- (患者本人、70代、男性、前立腺、2003年版)依然として便秘が良くならず肥満体になり、腰の神経痛が治らず、前立腺が肥大してきたのではないかと心配している。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)薬を飲んでも便の出が悪く悩んでいる。
- (患者本人、60代、女性、胃、2003年版)胃の摘出手術後、胆石が溜まりつつあることと、胸やけがいつまでもひどく、便秘であることに悩む。
- (患者本人、60代、女性、不明、2003年版)食事は気をつけているが、お通じが薬に頼らないといけないというのは治らないものかと試行錯誤している。ほとんど一人でいることが多いので、夜おなかが痛くなった時不安だ。
- (患者本人、70代、女性、大腸、2003年版)以前のようにスムーズに便が出てくれるようになるのか悩んでいる。
- (患者本人、70代、男性、大腸、2003年版)便秘と疲れに悩む。
- (患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)便が出なくてセンナを飲んでいる。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)薬の服用なしに便通がない。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)便通が順調でなく、薬の力を借りている現状に悩む。
- (患者本人、70代、男性、胃、2003年版)1ヶ月に1回位排便がなく苦しむ。薬を飲んでもだめで、浣腸をしなければならない。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)手術後1年経ち、体調は元のようになりつつあるが、便を柔らかくする薬を朝昼夕のみ続けているので、何とかならないかと思う。
- (患者本人、不明、不明、胃、2003年版)どうにか元気になったが耳鳴りや肩こりがひどく、便秘で毎夜下剤を服用して朝起きたときは体が非常にだるく脱力感がある。
- (患者本人、70代、男性、胃、2003年版)食事が思うようにできないことと、便通が毎日ないことに悩む。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)便秘というものがなかったのが、手術後体調が変化している。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)手術後、便がなかなかでにくかった。
- (患者本人、50代、女性、卵巣・卵管、2003年版)2回手術をし、便が出ない。1年半になり、毎夜センナ茶を飲用しているが副作用が心配だ。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)手術後便秘で困っている。便が出るときは3,4日でて、出ないときは4,5日位でない。
- (患者本人、50代、女性、大腸、2003年版)便通が悪い。
- (患者本人、70代、女性、大腸、2003年版)1日何回もトイレに行き、少量しか出ない。すっきりしたと思うことがない。
- (患者本人、50代、女性、軟部組織系、2003年版)眠れない、どきどきする、手足のしびれ、便秘に悩む。
- (患者本人、40代、女性、悪性リンパ腫、2003年版)便秘が大変ひどく自分の身体をコントロールできなかった。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)便の出が悪い。
- (患者本人、40代、女性、子宮、2003年版)手術後後遺症で便秘がひどい。リンパ浮腫がいつ出てくるか不安だ。
- (患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)3回の手術で便秘がひどく、薬を服用しないと排便できない。
- (患者本人、不明、不明、大腸、2003年版)直腸がん手術後、腸閉塞で約3ヶ月入院し、その後も、便秘、体力低下に悩み、術後3年にもなるがまだ便秘が続いている。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)退院してから排便神経が切られたのか、便秘に苦しんだ。便秘薬が欠かせない毎日だった。
- (患者本人、30代、女性、子宮、2003年版)後遺症で尿管障害があり、おねしょをするときがあり、大人なのにと落ち込むことがある。便秘症にもなっている。
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【便秘のいろいろな原因】
便秘は、腸の運動が弱くなることで起こります。手術の影響や、術後の活動量や食事量の低下が考えられます。これらの原因に加えて、入院中には環境の変化もあり、便秘になる患者さんが少なくありません。
*腸閉塞が原因となっていることもあります。症状がひどいときは、担当医にご相談ください。
<工夫のポイント>
○食物繊維を多く含む食品をとる
○水分補給を心がける
○高脂肪の食品をひかえる
○乳酸菌を含む食品をとる
○体を動かすことを心がける
【下剤の使い方】
便通を整えるために、便を軟らかくする薬、腸の動きをよくする薬が処方されることがあります。
下剤の効き目には個人差があります。最初は寝る前に、処方された量を飲んでください。コップ一杯ぐらいの少し多めの水で飲むとよいでしょう。排便がみられなければ、少し多めに調整してみてください。下痢になってしまったら、薬を減らすか、日を空けて飲んでください。薬の袋に書いてある下剤の量は目安ですので、下剤の量を増やしたり、減らしたりして、自分にあった量に調整してください。
上記に挙げた生活の工夫をしたり、下剤を使ったりしながら、これまで(手術をする前)の排便と同じになるように整えましょう。朝食後30分したら、便意はなくても、トイレに行く習慣をつけるのもよいでしょう。
排便の調節がうまくいかないときは、薬を変更する場合もあります。排便の状態を記録しておき、医師、看護師、薬剤師にご相談下さい。
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