悩み

手術後、便の出が悪くなり、便秘に悩まされ、下剤をのまなければ便がでない場合もある。



助言


【便秘のいろいろな原因】


便秘は、腸の運動が弱くなることで起こります。手術の影響や、術後の活動量や食事量の低下が考えられます。これらの原因に加えて、入院中には環境の変化もあり、便秘になる患者さんが少なくありません。

*腸閉塞が原因となっていることもあります。症状がひどいときは、担当医にご相談ください。

<工夫のポイント>
○食物繊維を多く含む食品をとる
○水分補給を心がける
○高脂肪の食品をひかえる
○乳酸菌を含む食品をとる
○体を動かすことを心がける


 

【下剤の使い方】


便通を整えるために、便を軟らかくする薬、腸の動きをよくする薬が処方されることがあります。
下剤の効き目には個人差があります。最初は寝る前に、処方された量を飲んでください。コップ一杯ぐらいの少し多めの水で飲むとよいでしょう。排便がみられなければ、少し多めに調整してみてください。下痢になってしまったら、薬を減らすか、日を空けて飲んでください。薬の袋に書いてある下剤の量は目安ですので、下剤の量を増やしたり、減らしたりして、自分にあった量に調整してください。
上記に挙げた生活の工夫をしたり、下剤を使ったりしながら、これまで(手術をする前)の排便と同じになるように整えましょう。朝食後30分したら、便意はなくても、トイレに行く習慣をつけるのもよいでしょう。
排便の調節がうまくいかないときは、薬を変更する場合もあります。排便の状態を記録しておき、医師、看護師、薬剤師にご相談下さい。


 
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