放射性医薬品関連業務

放射性医薬品に関連して行っている業務は、PET薬剤関連業務とRI内用療法関連業務に大別されます。

PET薬剤は、高い放射能を有する放射性核種で標識された薬剤です。そのため、静岡がんセンターで規定された放射線障害予防規定とPET薬剤管理基準書に準じて、PET薬剤製造業務を行っています。
現在、静岡がんセンターでは、PET薬剤として、がん診断の適応を持つ2-Deoxy-2'-[18F]fluoro-D-glucose([18F]FDG)を使用しています。放射性被曝を防ぐために、ホットセルと呼ばれる遮蔽設備内に配置された自動合成装置を用いて[18F]FDGを合成し、ロット毎にその品質を管理しています。また、製造と品質管理に使用する機器のトラブルによるPET検査の中止や延期を防ぐために、定期的に設備や機器を点検しています。
さらに、注射剤である[18F]FDGの製造には、高い清浄度を保った作業環境が必要とされるため、衛生管理にも日々努めています。

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細胞障害性のあるアルファ線やベータ線を放出する放射性同位体元素を利用して、病変の治療を行うRI内用療法は、従来診断を主目的とした核医学が新たに治療の分野へ、その幅を広げた診療です。
放射性核種自体の動態あるいは放射性核種が結合する基質の特異的動態を利用して、放射性医薬品を病変に高く集積させ、放出するアルファ線やベータ線によって病変の細胞に傷害を与え、該当部位を治療します。
現在、静岡がんセンターでは、RI内用療法における放射性医薬品として、固形癌患者における骨シンチグラフィで陽性像を呈する骨転移部位の疼痛緩和に用いるメタストロン注と、CD20陽性の再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫・マントル細胞リンパ腫に用いるゼヴァリンイットリウム静注用セットを使用しています。
放射性被曝を最小限に抑えながら、これらを調製し、ロット毎にその品質を管理しています。
さらに、平成24年度中にI-131によるアブレーションの稼働を目指して、現在ワーキンググループで運用を検討しています。

薬剤部

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