家族との治療方針に関する不一致

友人、家人、縁者たちが治療対応について勝手に進めることに悩んだ。
1件の体験者の声があります。
治るか否かで、本人と家族の理解度が違い、かっとうがあった。
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病理の結果、予想以上に広がっているので、子宮全摘の再手術と言われたが受け入れられず、家族に小さい子どものことを考えるように言われたが、自分のことしか考えられなかった。
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【家族など周囲の人々の患者さんへの思いが、患者さんにとっては負担になることがある】
家族内で、治療や今後の方針について意見の不一致が起こったり、患者さんとご家族で治療方針への意見が異なったりすることがあります。また、親戚や知人からのいろいろな勧めや意見、干渉が起こる場合もあります。
ご家族を含め、周囲の人にとっては、患者さんのことを心配して“何とかしよう”という一生懸命の気持ちからのことであっても、患者さんにとっては、こころの負担になってしまうことがあります。

それぞれ“患者さんのため”と思い、『患者さんの代わりに』、『患者さんにとってよりよい治療、よりよい病院、よりよい医師』を探しているのかもしれません。
けれども、誰も患者さんの代わりに治療を受けることはできません。
病名や病状、治療に関する医師からの説明を聞き、患者さんは、悩み、葛藤し、不確定な未来を思い怖れることもあります。ただ、どんなに身近なご家族でも、そんな患者さんのこころの全てを知り、そのつらさを自分が替わることはできません。
また、ご家族が患者さんと一緒に説明を聞いたとしても、患者さんのつらさとご家族のつらさは、完全に同じモノにはなりえません。

ご家族にとっての患者さんは大切な家族です。だからこそ、まず、患者さんはどのようにしたいのか、患者さんは何を考え、何を思っているのか、患者さんの言葉、表情、振る舞いのなかの揺れ動く心や思いを見守りましょう。
患者さんの気持ちが少し落ち着いてきたら、患者さんがこれからどうしたいのか、患者さんの希望や意思にしっかり耳を傾けましょう。

患者さんとご家族がこれまで築いてきた関係性、現在置かれている状況によって、異なりますが、ご家族や親戚、親しい友人などであっても、患者さんが主体であることを忘れないようにしましょう。

【自分自身で決めるということ】
昔は、患者さん本人の意向に関係なく治療方針が決まり、患者さんやご家族は「お任せします」とおっしゃることが少なくありませんでした。
けれども近年は、患者さん自身が、自分の病気の状況や提示されている治療について理解し、どの治療を受けるか、納得して決めることが大切だと考えられるようになりました。
患者さんご自身も、ただ治療を決めるというだけではなく、どのようなことが気がかりか、患者さんご自身が大切にしていることはなにか、治療の効果と患者さんが大切に思っていることやしたいことに関するマイナスの影響はどうかなどについても、よく考えることが大切になります。

治療の決定は、今後の人生を左右するかもしれない難しい決断です。重大な決定を下すという責任を重荷に感じるかもしれません。

まず、決定の下準備として、自分が大切にしていることは何かを考え、自分の気持ちを見つめること、治療決定に関わる周囲の人々に、ご自分の考えを伝えることが大切です。

患者さんが治療を決める時、自分自身で決めたいという方もいれば、他の人の意見を聞いてから決めたい、あるいは家族と一緒に決めたいという場合もあります。他の人に決めてもらいたいという場合もあります。
最後に挙げた、他の人に決めてもらうという場合も、問題を投げ出したのではなく、下準備の段階の部分は自分自身できちんと考えたということが重要です。言い換えれば、他の人に決定してもらうという方法を自分自身が納得して選んだということです。

治療に関する複数の選択肢の長所と短所を知り、自分にとって何が重要であるかがはっきりすれば、よりよい決定ができます。
治療に関して情報が少なかったり、疑問が残った時には、担当医に説明を求めましょう。セカンドオピニオンを受けるという方法もあります。
また、気持ちの整理が難しければ、ご家族のほか、病院の相談室に相談してください。決定の過程では、周囲から手助けを受けることも大切なのです。

【ご家族と患者さんの気持ちがすれ違うとき:第三者に話してみる】
患者さんとご家族が、お互いの心をおもんぱかり、気持ちや考えを口に出したくても出せない状況が生まれることがあります。担当医にもう一度話を聞こうと思っても何をどのように聞けばよいのかわからなくなることもあります。
そのようなときは、がん相談支援センターを活用してみましょう。全国のがん診療連携拠点病院には、がん相談支援センターが設置されています。がん相談支援センターでは、患者さんやご家族のいろいろな不安や悩みを聴き、問題を整理するお手伝いをしたり、必要な情報を提供したりしています。また、誰かに話を聴いてもらいたい、でも身近な人には相手への気遣いもあり言いにくい、というようなときも、相談窓口を利用してみるとよいでしょう。
相談員は、がんに関する相談や情報提供等に関する研修を受け知識と技術を身につけた看護師や社会福祉士、心理療法士などです。相談方法は、面談、電話相談、電子メールなどありますが、病院によって相談方法も異なり、また予約が必要な場合もあります。がん相談支援センターの情報は、国立がん研究センターの「がん情報サービス」で確認することができます。相談支援センターの名称は医療機関によって異なる場合があります。

(更新日:2019年2月18日)



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