「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
「がん相談支援センター」をご利用ください。
悩み
リンパ浮腫の治療やケア(弾性ストッキングや弾性スリーブなど)にかかる費用は高い。
3件の体験者の声があります。
- (70代、女性、子宮、2013年版)後遺症としてのリンパ浮腫への治療が確立されていない。経済的負担も大きいので長年続くことが不安。
- (80代、女性、子宮、2013年版)治療と必要な数の弾性ストッキングをそろえる費用。一人暮らしの自分にはとても無理で生活が苦しい。
- (80代、女性、卵巣・卵管、2013年版)両下肢のリンパ浮腫は日常的なケアで急な悪化はしないが、どうしても独学で少ない情報だけではケアしきれず、徐々に浮腫が悪化しつつあった。病院の看護師から情報をもらい、他病院での患者も受け入れる浮腫外来に通えるようになったが、自費診療のため出費が大きく、しかも最近急に外来の閉鎖を言い渡され、行き場がなくなった。年数が経って浮腫の状態も変化しているので、足や身体にあった弾性ストッキングを選ぶ相談や試着、マッサージの施術や包帯を巻いてもらい悪化部位を治す機会がなくなってしまうことで、これからの生活に不安を抱く。何かあったらどこに助けを求めたらいいのか。リンパ浮腫に理解を持ち対応してくれる医療者、病院はなかなか見つからないし、通う枠にも入れない。年金生活に入ったため自費では生活が破綻してしまう。ときどき我が身を呪うことある。
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