「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み
抗がん剤の副作用で心身ともにつらくなった。
11件の体験者の声があります。
- (60代、女性、大腸、2013年版)抗がん剤服用か放射線治療のため、手、足のしびれで立つのも厳しく、よく転倒したり、階段が無理だったりする。それでもふつうに生活できるように体力をつけようとがんばっているが、どうにもならないときがあり、本当に泣きわめきたくなる。
- (60代、女性、大腸、2013年版)治療中は、育児疲れか副作用か何も手につかず泣いていた日々もあった。
- (60代、女性、乳房、2013年版)抗がん剤治療の副作用による髪や体の不調などさまざまあり、この薬で自分の体はどうなるのか、不安ばかりだった。
- (60代、女性、子宮、2013年版)抗がん剤治療が、これほどまで(つらい)とは知らなかった。また説明も受けなかった。足がふらついて歩行困難、シャツのボタンもかけられず字も書けず、吐き気の強さに死んだ方が楽と考えた。
- (60代、女性、リンパ腫、2013年版)副作用など自分なりに対処しているが、時にはこれ以上つらくなるのかと落ちこんでしまうこともある。
- (60代、女性、肺、2013年版)抗がん剤治療がつらくて、体中が痛いし食事はできないしで家族が心配しているのが分かったので精神的につらかった。
- (60代、男性、食道、2013年版)今後の回復度が不安である。自分の体力や気力が継続できるだろうか。
- (70代、男性、膀胱、2013年版)再発で3度目の手術を受け化学療法中だが参っている。
- (70代、女性、肺、2013年版)抗がん剤治療は、個人差があるのは知っていたが、今まで健康でバリバリやっていたのに、ふがいないように、副作用がつらくて大変。
- (70代、女性、卵巣・卵管、2013年版)抗がん剤治療は通院だったが、体も心もつらかった。
- (70代、女性、乳房、2013年版)抗がん剤治療中の4ヶ月間はとにかく泣いた。髪が抜け始めたときは特に泣けて本当につらかった。副作用は軽い方だったと思うが、そのつらさはもちろんのこと、心がものすごくつらかった。自分の生活そのものがストレスのたまる環境だったので、この病気と戦いながら自分のストレスとどう向き合っていいのか。同じ病院内の心療内科も受診した。
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