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体やこころのつらさなどをやわらげることを目指して行われる総合的なケアのことを緩和ケアと言います。緩和ケア病棟は、このような緩和ケアを専門的に行う病棟のことです。
緩和ケア病棟は、患者さんとご家族が安心して療養生活を送ることができるように、さまざまな配慮がなされています。たとえば、患者さん一人あたりの病棟や病室の面積は、一般の病棟に比べて広くなっています。看護師の配置についても、一般の病棟に比べて手厚いものになるように基準が作られています。
※高額療養費制度と『限度額適用認定証』等について
『高額療養費制度』は、医療機関や医療機関で処方箋をもらって調剤薬局で支払った医療費(差額ベッド代や入院中の食事代などは別途必要になります)が、月の初めから終わりまでの1ヶ月で一定の額(自己負担限度額)を超えた場合に、保険者に申請することで(多くの健康保険組合や共済組合は、自動的に高額療養費が支給されます)、その超えた金額を支給する制度になります。
医療費は、年齢や収入に応じて1ヶ月に支払う自己負担限度額が定められています。
現在はマイナ保険証利用、もしくは健康保険の記号番号のオンライン認証システムを採用している医療機関の場合、資格確認書を利用されている方でも医療機関の窓口で高額療養費の自己負担限度額までの請求となります。
なお、入院費と通院費の双方が高額になるなど世帯合算をして高額療養費に該当する場合、一部の保険者を除き保険者への申請が必要になります。
医療費が高額になりそうな時には、あらかじめ『限度額適用認定証』等の交付を受けて医療機関の窓口で提示することで、入院、外来診療ともに窓口での支払いを自己負担限度額までにとどめるという方法もあります。
『限度額認定証』等の手続きは、新しく保険加入をして、①オンライン認証システムに保険情報がまだ反映されていない場合、②資格確認書の記号番号でのオンライン認証システムを採用していない医療機関に受診する場合、または③資格確認書を利用する方でご自身の負担限度額を確認したい場合や証明する書類が欲しい場合に行うとよいでしょう。
なお後期高齢者医療保険制度の場合、認定証は廃止されており、資格確認書へ限度額を併記する運用に変更されています。
注意)国民健康保険・後期高齢者医療保険制度の被保険者の方で、保険料の滞納がある方は限度額適用認定証等の発行がされない場合があります。
このように、緩和ケア病棟の入院料は、高額療養費制度で自己負担限度額がおさえられますが、(B)の食事代の自己負担分、(C)差額ベッド料(室料)などの保険適用外の費用等は高額療養費制度の対象にはなりません。入院を予定する病院であらかじめ概算など確認しておくようにしましょう。
なお、緩和ケア病棟の病床の半数以上は、差額ベッド料がかからない病床にする、という決まりがあります。費用負担が心配な場合には、差額ベッド料がかからない病床を利用できないかどうか、合わせて相談してみるとよいでしょう。
また、どのような患者さんに緩和ケア病棟に入院していただくか、という方針は、医療機関によっても違いがあるようです。ただ、がんの進行に伴う体のつらさ(痛みや呼吸困難など)や精神的な症状(抑うつ状態やせん妄など)などがあり、外来や在宅でつらさをやわらげることが難しい患者さんが利用されることが多くなっています。症状が落ち着いたら、退院して自宅に戻り、緩和ケア外来や在宅緩和ケアを受けながら過ごされることもあります。最期まで緩和ケア病棟(ホスピス)で緩和ケアを受けながら過ごす場合もあります。あるいは、レスパイト入院といって、在宅で過ごされている患者さんのご家族の負担を軽減するために一時的に入院する場合もあります。
それぞれの施設で受け入れ基準があります。
一方では、緩和ケアは、在宅ケア(外来通院、訪問診療など)や一般病棟などでも受けられるようになっています。今後、担当医と緩和ケアについて相談を進めていくのであれば、緩和ケア病棟だけでなく、自宅や一般病棟なども含めて、どのような形で緩和ケアを受けるのが患者さんにとって一番よいか、ということを話しあってみるとよいでしょう。
緩和ケアについては既にインターネットで調べたとのことですが、「特定非営利活動法人 日本ホスピス緩和ケア協会」のサイトには、全国の緩和ケア病棟のある病院を都道府県別に表にして公開しています。日本地図の該当する都道府県名をクリックすると、当該施設の緩和ケア病棟のベッド数とともに、ホームページへのリンクがあり、より詳しい情報はHPで確認することができます。ご自身のお住いの近くに緩和ケア病棟があるか、設備や費用はどのようなところかなどをまず確認にしてみましょう。
(最終更新日:2026年1月8日)
![]() (1)日本ホスピス緩和ケア協会 https://www.hpcj.org/index.html サイドメニューに、『ホスピス緩和ケアをご利用の方に向けた情報』があり、『ホスピス緩和ケアQ&A』(ホスピス緩和ケアに関することをQ&Aで情報提供しています)、『ホスピスってなあに?』(冊子PDF版)などホスピス緩和ケアに関する情報や、ホスピス緩和ケアの解説やホスピス緩和ケアを受けられる医療機関一覧(ホスピス緩和ケア病棟、緩和ケアチーム、在宅ホスピス緩和ケア)の情報があります。 (2)国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先・病院を探す https://hospdb.ganjoho.jp/ https://ganjoho.jp/public/index.html がん情報サービスの[相談先・病院を探す]では、全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院、希少がん情報公開専門病院等の一覧が掲載されていて、さまざまな条件で検索できます。 (3)緩和ケア.net https://www.kanwacare.net/ 緩和ケアに関する総論的な情報、痛みや痛み以外の症状、緩和ケアの医療費に関する情報、こころの変化やつらさへの対処法などの情報が掲載されています。 |
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