「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

乳がんの治療でアリミデックスを使っているが、子宮体がんの検査が必要といわれた。これは、この薬が影響しているのだろうか。
乳がんの治療でアリミデックスを使っているが、子宮体がんの検査が必要といわれた。これは、この薬が影響しているのだろうか。(患者本人、乳房、2003年版)

助言

自分の助言集をつくる EPUB形式でダウンロード  印刷用表示

【不明や疑問な点は担当医に確認しましょう】

子宮体がんの検査が必要な理由について不明な点があれば、担当医に確認してみましょう。

アリミデックスは、アロマターゼの働きを抑え、女性ホルモンの1つであるエストロゲンを減らして、乳がん細胞の増殖を抑制するお薬です。閉経後の患者さんでホルモン受容体が陽性の場合に使用します。アリミデックス内服時、まれに性器出血がみられることがあります。割合は0.1から1%未満と言われています。もし性器出血があった場合は、担当医に伝えましょう。

抗エストロゲン剤のタモキシフェンを長期間のんでいるときには、子宮内膜がんの発生危険率がわずかに高くなるという報告もあります。ただし、その割合はもともと800人に1人くらいの子宮体がんになる可能性が、800人に2~3人に増えるというものです。また、もしタモキシフェンでがんになってもほとんど早期がんで子宮体がんによる死亡率が増えることはないといわれています。
タモキシフェンをホルモン感受性早期乳がんの患者さんに術後療法として5年間使用することで、再発率や死亡率が減少することが調査の結果わかっており、タモキシフェンは乳がんの術後療法として何も治療しない場合と比較して有用だといわれています。

治療は患者さんにとって有益となる点と副作用や危険性などのマイナスの点をみながら検討し、その患者さんの状況にあった治療方法を検討していきます。そして、治療が開始された後は、治療の効果や副作用の出方をみながらすすめていきます。


 

ご意見・ご感想

よりよい情報提供を行うために、ご意見やご感想をお寄せください。
いただいた評価やご意見・ご感想は、今後、このコンテンツ(情報のなかみ)に役立たせていただきます。

なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。

【がん相談支援センター】
お困りごとやご相談がある方は、
●静岡県内の方は、
静岡がんセンター「よろず相談
もしくは、静岡県内のお近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
●静岡県外の方は、
お近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
にご相談ください。

【このコンテンツの評価】
※このコンテンツは役立ちましたか?
役立った 少し役立った どちらでもない あまり役立たない 役立たない
※あなたは  患者  家族  医療関係者  行政関係者  その他

【このコンテンツへのご意見・ご感想】
注)自由記述欄への個人情報のご記入はご遠慮ください。


がん体験者の悩みQ&A

がん体験者の悩みQ&A