自分の助言集をつくる
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術後補助療法として、再発の危険性が高い場合などに再発を抑える目的で抗がん剤治療や放射線治療が行われることがあります。手術では目に見える範囲は摘出していますがそのときにとった組織の病理標本結果もふまえて、総合的に再発の危険性と補助療法を行った場合の効果を検討して行います。
補助療法の有用性に関しては、これまでの研究や臨床試験などで科学的な根拠が明確になっているものもあれば、まだその有用性に関しては不明なものもあります。補助療法の有用性など詳しいことは、治療ガイドラインなどを参考にしましょう。子宮がんでは、子宮頸がんと子宮体がんのガイドラインが出ています。
補助療法をいつ頃から開始するかは、からだの回復状況などによっても異なります。心配な点があれば、担当医にまず確認しましょう。次回外来が先の場合は、一度病院に電話をかけて心配な点などを伝え、相談しましょう。間に外来受診を入れてもらい、もう一度不安な点などの説明を受ける方法もあります。
治療を受ける病院について、今の病院でも近くの病院でもどちらでもよいということは、手術を受けた病院が自宅から離れている状況なのかもしれません。
抗がん剤治療のなかには、通院治療で行うものも増えてきています。その場合、あまり遠方の病院ですと通院の行き帰りも大変ですし、治療によっては時間がかかり帰りが遅くなることもあります。からだがつらいときには、通院自体が苦痛になってしまうこともあるかもしれません。
同じ治療を近くの病院でも受けられるようであれば、抗がん剤治療は近くの病院で受けて、術後の経過観察は手術を受けた病院でという選択肢もあります。この場合も、必要な場合は医師同士、病院同士で連携しながら行っていきます。
また、もし抗がん剤治療を近くの病院で受けることになれば、手術を行った病院で担当医に診療情報提供書(これまでの経過や手術の結果などが書かれた書類)や検査の資料などを準備してもらい、必ず持参しましょう。新しく抗がん剤治療を受けるために受診する病院で、あなたの今の状態を知ってもらうために大切な情報になります。
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