自分の助言集をつくる
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コミュニケーションはご主人とあなたの間で作り上げていくものです。“悩みをわかってほしい”という願いを実現するためには、あなたの方でもできることがあるかもしれません。
まず、あなたはこれまで、自分の気持ちをどのようにご主人に伝えてきたでしょうか。
もし、“あえて伝えなくても、パートナーであれば察してほしい”という気持ちから、あまり積極的には伝えようとはしてこなかった、ということであれば、勇気を出して、あなたの方から気持ちを伝えてみてください。
気持ちを伝えるためには、互いに時間を作って話しあうことが基本になるでしょう。ただ、方法は一つだけではありません。たとえば、面と向きあうよりも、交換日記やメールといった文字でのやりとりの方が、気持ちをもっと自然に出しあえる、というご夫婦もあると思います。また、言葉で伝えあうだけでなく、時間や場所を共有したり、スキンシップを取ったりすることも、大切なコミュニケーションなので、積極的に機会を作ってみてはいかがでしょうか。
もしあなたが“あえて何か特別なことを始めなくても、日常生活の中で自然に伝えられるようなタイミングを待っていたい”と考えるのであれば、それも一つの選択肢になるでしょう。ただ、お悩みの下地には、これまでの夫婦のコミュニケーションのパターンそのものに対する不満足感があるのかもしれません。もしそうであれば、小さなことからでよいので、何か変化を起こしてみる、という積極的な姿勢も大切でしょう。
逆にあなたは、“気持ちは何度も繰り返し伝え続けているのに、夫が理解してくれない”ということでお悩みなのかもしれません。
パートナーとのコミュニケーションですれ違いや溝を感じているのであれば、そのことを相手に伝え、相談してみるのも一つの方法です。ただ、その際に相手を責めるように話をしては逆効果になるかもしれません。“気持ちをもっとよく伝えあうには、どうすればいい?”、“自分はもっとこんな風に接してくれると嬉しいんだけど、どう思う?”というように、夫婦で一緒に考えていけるような雰囲気を作ることが大切だと思います。
もう一つの方法は、第三者に間に入って話を聞いてもらうことです。夫婦とは別の誰かが間に入ることで、問題を整理し、解決のための糸口を見つけることができるかもしれません。間に立つ人は、あなたとご主人の双方が信頼している人で、かつ、夫婦のどちらかに偏ることなく、公平に話を聞いてくれるような人が望ましいと思います。もしそういった人が身近に思い当たらない場合には、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に相談してみましょう。
看護師やソーシャルワーカーが務める相談員には守秘義務があり、一般的には相談は無料です。気軽に利用してみてください。
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