「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
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悩み

薬を使っても普通の妊娠はできるのか。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【担当医やパートナーとよく相談する】

がんを治療するために使う薬は、妊娠や出産に影響することがあります。薬の影響は、使用する薬の種類のほか、量、期間、治療を受けた時の年齢などによっても変わり、一時的な場合もあれば、ずっと続くこともあります。
薬のなかには、卵巣に影響を与え、不妊や生理不順の原因になったり、年齢によっては早期閉経を引き起こしたりするものがあります。
将来、妊娠や出産を予定している場合には、かならず担当医にその意思を伝えておきましょう。また、治療についていくつかの選択肢がある場合には、それぞれの治療法が妊娠や出産にどのような影響をもたらすか、事前にしっかりと確認するようにしましょう。

薬物療法を受ける場合には、避妊の必要性や性生活について、担当医によく確認してください。
薬物療法は胎児の成長に影響を与える可能性があります。担当医から指示された場合は、きちんと避妊するよう心がけてください。
また、薬物療法では、白血球の減少などで一時的に抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすい状態になることがあります。このような可能性を考えて、担当医から、性生活を控えるよう指示があるかもしれません。

このように薬物治療が妊娠や出産に影響する一方で、妊娠していると、がんを治療する上で特別な配慮が必要になってくることがあります。治療に際して、もし妊娠がわかっていたり、妊娠の可能性があったりする場合には、担当医に伝えるようにしてください。

妊娠と出産は、人生の大切な決断になります。担当医やパートナーとしっかりと話しあったうえで、あなたが一番納得できる選択をするようにしましょう。


 

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