自分の助言集をつくる
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病気や治療について説明をする際に、全く不安を与えないように説明するのは難しいでしょう。大切なことは、あなたの言葉で、お子さんの年齢や性格にあわせて、お子さんとしっかり向き合ってお話することだと思います。
お子さんは、あなたが入院したり、治療でつらそうにしているのをみて、不安を感じることもありますし、こころが不安定になることもあります。これは、特別なことではありません。ご家族に何か困ったことやつらいことがあれば、他のご家族は心配もしますし、不安になることもあります。
ただ、それよりもつらいことは、内緒にされることです。お子さんはお父さんやお母さんの様子がどこかいつもと違うことに不安を覚えたり、お父さんやお母さんが病気になったのは自分のせいではないかと自分を責めてしまうことがあります。あるいは、お父さん、お母さんが治療のために通院したり、治療の副作用でつらいときにも、その理由がわからず、お父さん・お母さんのせいで自分の○○ができないとお父さんやお母さんを責めてしまったり、生活上の変化のことで、いらだちを覚えたりすることもあります。
もし、あなたが伝えたことでお子さんが不安そうであれば、あなたが変わらずお子さんを見守っていること、不安なことやつらい気持ちは、今まで通りあなたに話してもらってよいことを伝えてあげましょう。
大切なことは、伝えた後の関わりだと思います。
お子さんに伝えたら、それで終わりということはありません。あなたにとっても、お子さんにとっても、その後も様々なことが起こると思いますし、いらいらしたり、気持ちが落ち込んだり、こころが不安定になることもあるでしょう。つらいと感じる時には、一人で抱え込まないで、ご家族や友人などに話してみましょう。自分の気持ちを口にするだけでも、少し気持ちが軽くなることがあります。また、周囲の人から、現状を改善するための良いヒントをもらえるかもしれません。
お子さんにも、つらくなったら、決して一人で我慢して抱え込まないで、あなたやまわりの人に気持ちを聴いてもらったり、相談してかまわないのだということを伝えてあげてください。
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