「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

入院中は子どもの世話を誰にお願いしたらいいか悩んだ。
2 件の体験者の声があります。

助言

自分の助言集をつくる EPUB形式でダウンロード  印刷用表示

【問題を具体的にイメージして整理しましょう】

お子さんの生活が心配とのことですが、まず問題を具体的に整理して、それからどういう方法がとれるのか考えていきましょう。また、整理したり考えるとき、一人ですべて処理しようとせずに、配偶者(パートナー)やその他の家族、お子さんと話し合うことも大切です。話し合うことで、お互いの思いを理解し合うこともできますし、良い案がでることもあります。

整理しておくことは、以下のようなことがあります。
1. あなた自身は、どういう治療でどのくらいの入院期間なのか
治療によっては、退院後すぐにお子さんの世話や家事全般を入院前と同様にこなすのは難しいかもしれません。およその目安は担当医からの治療の説明などで把握できると思いますが、ご家族皆さんが共通の認識を持つためにも、確認しあってみましょう。
2. お子さんはあなたの病気や入院をどう理解しているか
お子さんにはどのように話しているのか、あるいは話すのか。お子さんはそのことをどう理解しているのか。
3. お子さんの生活のどの点が気がかりか
たとえば、小さいお子さんであれば育児全般、通園中あるいは小学校低学年であれば送迎、お昼のお弁当、食事の世話、洗濯など身の回りの世話、宿題の確認、学校との連絡などが挙げられます。また中高校生のお子さんでも、身の回りの世話、食事の支度など気になるかもしれません。年齢等によっても異なると思いますが、具体的にどこが気になるのか書き出してみましょう。
4. あなたが入院中、お子さんのお世話は誰が中心で行うのか
上記3点を整理し、誰が中心で行うのか、分担できる部分については、何を誰にお願いするか考えましょう。1人に負担が集中しないように、協力し合うことが大切で、お子さん自身にもできることがあります。


 
【相談窓口で相談してみましょう】

病院の相談室で、福祉制度などにも豊富な知識をもつソーシャルワーカーに相談してみましょう。お住まいの市区町村役場の担当課(児童福祉関連)でもかまいません。
地域によって異なりますが、保育所やファミリーサポートセンターなどで、お子さんを一時的に預かる支援を行っています。
また、退院後もある程度の期間必要だったり、その後通院での治療が始まったりということもあります。自分と家族だけでは解決できないことが出てくるものです。ご近所や同じ保育所、小学校の信頼できる人にも声をかけておき、困った時には協力をお願いするとよいと思います。


 

ご意見・ご感想

よりよい情報提供を行うために、ご意見やご感想をお寄せください。
いただいた評価やご意見・ご感想は、今後、このコンテンツ(情報のなかみ)に役立たせていただきます。

なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。

【がん相談支援センター】
お困りごとやご相談がある方は、
●静岡県内の方は、
静岡がんセンター「よろず相談
もしくは、静岡県内のお近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
●静岡県外の方は、
お近くのがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター
にご相談ください。

【このコンテンツの評価】
※このコンテンツは役立ちましたか?
役立った 少し役立った どちらでもない あまり役立たない 役立たない
※あなたは  患者  家族  医療関係者  行政関係者  その他

【このコンテンツへのご意見・ご感想】
注)自由記述欄への個人情報のご記入はご遠慮ください。


がん体験者の悩みQ&A

がん体験者の悩みQ&A