悩み

新聞・テレビ等で、サプリメントや健康食品がよく掲載されているが、惑わされやすい精神状態にあるので、こうしたものについてはっきりと知りたい。
3 件の体験者の声があります。

助言

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【補完代替療法について】

私たちは通常、西洋医学の考え方に基づいた医療を、病院で受けています。手術療法、化学療法、放射線療法を中心とする一般的ながん治療も、この中に含まれます。
これに対してサプリメントや健康食品は、『補完代替療法』と呼ばれるものに当たります。
補完代替療法には、サプリメントや健康食品のほか、漢方薬、気功、鍼灸、指圧、マッサージ、カイロプラクティック、いわゆる民間療法なども含まれます。
わが国では、アガリクス、プロポリス、メシマコブ、サメ軟骨などの食品が、特にがんと関連づけながら宣伝されることが多いようです。
補完代替療法については、新聞やテレビで大きく宣伝されることがあるため、信頼のおけるものと受け止めてしまいがちです。
しかし、実際には、その効果については、十分な検討が行われていないか、もしくは否定的な結果に終わっているものがほとんどです。場合によっては、あなたの健康を損なう恐れもあります。十分に注意して下さい。


 
【がんと補完代替療法】

健康の自己管理やインターネットの普及によって、補完代替療法の利用者が増えていると言われています。がんの患者さんについては、ほぼ二人に一人が、何らかの補完代替療法を使用している、という近年のデータもあります。
患者さんの多くは、がんの進行を抑えたり、がんを治したり、がんの症状を和らげたりすることを目的に、補完代替療法を行うようです。
しかし、残念ながら、がんの進行を抑えたり、治したりするということについて、補完代替療法の有効性を示す結果が出たことは、これまでのところありません。
一方、『不安、悪心、リンパ浮腫に対するマッサージ』など、つらさを和らげたり、こころの支えになったりする点では、補完代替療法は有効的な場合もあります。
つまり、補完代替療法は、あくまで本来の有効的な標準的治療(科学的に有効性と安全性がはっきりと証明されている最新の治療)の補助と考えた方がよいのです。
補完代替療法を行うことで、標準的治療を受けることをおろそかにしたり、標準的治療を受ける機会をなくしてしまったりすることは、避けなければなりません。


 
【補完代替療法に何を期待しているか、考えてみる】

もしがんそのものを小さくしたり、治したりすることを、補完代替療法に期待しているのであれば、もう一度、考え直してみる必要があります。
これまで行われた信頼できる研究では、補完代替療法が、がんの縮小や治癒に関して、通常の医療よりも優れた効果を上げたことは、残念ながらありません。
新聞、テレビ、インターネット等では、ある補完代替療法の効果を、試験管内での実験や動物実験で確認しただけで、人に対しても有効的であるかのような紹介のされ方をすることもあるので、注意が必要です。
また、症状の改善が、補完代替療法の利用者の体験談として紹介されることもよくあります。しかし、病気や体質は人それぞれです。このような体験談があなた自身の症状にその補完代替療法が効果があることを示す根拠にはなりません。
その一方で、補完代替療法は、つらさを和らげたり、こころの支えになったりする点で、役に立つこともあります。


 
【補完代替療法を試す際の注意点】

補完代替療法の安全性は、慎重に判断しましょう。
補完代替療法は、通常の薬剤のように厳密な審査を受けないため、体に負担をかけてしまうもの、品質が不安定なものも、なかには含まれています。
「天然の原料を使っている」、「昔から使われてきた」ということだけでは、安全であるとは言い切れません。
補完代替療法は「体にやさしい」と思われがちですが、体質、健康状態、使う量などによっては、かえって健康を損なうこともあります。
もう一つ、気をつけなければならないことは、補完代替療法を行うことで、標準的治療(科学的に有効性と安全性がはっきりと証明されている最新の治療)がおろそかになってしまう危険性です。
組み合わせによっては、補完代替療法が標準的治療のじゃまをすることがあるので、担当医に相談することが大切です。


 
【補完代替療法の費用】

補完代替療法のなかには、かなり高額な費用がかかるものもあります。値段が高ければ、効果も高いようについ思ってしまいがちですが、必ずしもそうではありません。
補完代替療法の多くは、使用上の注意や分量の目安があいまいであるため、“使えば使うほど、効果が上がるのではないか?”と考えて、たくさんの種類、量を使ってしまい、結果的に出費がかさむこともあります。
また、補完代替療法を扱う業者のなかには、いたずらに不安をあおったり、強引に勧誘したりする、悪質な業者もあるようです。
補完代替療法の費用や契約に関して、気になること、困ったことがあれば、地域の消費生活センターや市町村の担当窓口にお問い合わせください。


 
【補完代替療法を使う前に、必ず担当医に相談を】

サプリメントや健康食品を試す前に、担当医にかならずそのことを伝えて、意見を聞いてみてください。
これらの食品の中には、抗がん剤の効果を弱めたり、薬が体から排泄されるのをじゃましたりするものもあります。また、がんの性質や、がんの治療状況によっては、補完代替療法によって、かえって体調が悪化することもあります。
その補完代替療法が、本当にあなた自身のためになるものなのかどうか、担当医にぜひ確かめてみてください。
また、補完代替療法を試してみたい、という気持ちに自分がどうしてなっているのか、担当医に話してみましょう。もしそれが、今受けている治療法に関する不満や不安、がんの痛み、つらさが原因であれば、担当医はあなたにとって本当によい解決方法は何か、提案してくれるはずです。
補完代替療法について、包み隠さず相談することは、担当医との間で、きちんと信頼関係を築いていくことにつながります。


 
【補完代替療法を考えるときの目安】

補完代替療法を考えるときには、それがどんな利益をあなたにもたらすのか、あなたにとって損になることはなにか、慎重に考えてみましょう。
その際、目安として、少なくとも以下のような補完代替療法は、避けた方がよいと思われます。
◎ 内容があまりにも非科学的なもの
◎ 高額なもの
◎ 副作用があるもの
◎ ほかの治療法を一切否定するもの
◎ 体力を消耗するもの


 
参考になるホームページ
「統合医療」情報発信サイト
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/index.html
「統合医療」情報発信サイトは、厚生労働省の事業の一つで、民間療法などを含む補完代替療法とどのように向き合い利用したらよいかを考えるために、根拠に基づいた情報を紹介しているサイトです。統合医療の定義、インターネットやマスメディアの健康・医療情報の見極め方、関連する冊子や資料、海外の情報などがあります。『冊子・資料』には、厚生労働省の研究グループが作成した冊子『がんの補完代替医療ガイドブック 第3版』などの冊子PDFがあり、閲覧・ダウンロードできます。また、健康食品やサプリメントについて、注意点や正しい利用法など書かれた冊子類のPDFも、閲覧・ダウンロードできます。

 

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