自分の助言集をつくる
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がんにかかった後は、病気や治療によるさまざまなつらさがあり、またがんにかかったことで、自分を取り巻く環境が変化することもあります。いろいろな問題が重なると、どれから手をつけたらよいかわからなくなってしまい、問題を抱えたまま、負担感も大きなものになってしまいます。
問題を整理していくためにも、できれば一人で問題を抱え込まず、一緒に考えてもらえるご家族や親しい人、あるいは病院の相談窓口に話をしてみましょう。人に話すことは、問題を整理することにも役立ちますし、一人より二人のほうが良い解決策が見つかることもあります。また、こころの負担を少し楽にしてくれます。
病気のことをうまく伝えられれば、“隠し事をしている”というこころの負担から解放されますし、いざという時に相手に力になってもらうことができるかもしれません。その反面、病気のことを告げられた相手が、どう反応していいのか分からなくなり、コミュニケーションがぎくしゃくしてしまう可能性も確かにあります。
病気について、誰に、いつ伝えるか、伝えた結果、どんな反応が予想され、それについてどう対処すればいいか、といった点については、慎重に見極める必要があります。仕事や生活上のつきあいの中で、“伝えなければならない”という差し迫った必要を感じていないのであれば、少し時間をかけながら考えてみてはいかがでしょうか。
一方、伝えなければならない理由がある場合には、どういった伝え方が望ましいのか、具体的に考えていく必要があります。状況にもよりますが、あなたが話せることから何度かに分けて伝えたり、『今までと変わらず接してほしい』『もしできれば○○してほしい』という形で、以後の付き合い方に関するあなたの希望を同時に伝えたりことが、コミュニケーションを助けるかもしれません。
あなたが病気の告知を受けた時と同じように、あなたの病気について知った相手はショックを受けるかもしれません。場合によってはとまどったり、一時的に混乱したりするかもしれません。ですが、相手はやがて、あなたがあなたであることには変わりないという事実に気づくはずです。
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