自分の助言集をつくる
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患者さんにとっては、周囲の気遣いを負担に感じたり、自分を特別な目で見ているように感じたりすることがあります。
3人に1人ががんにかかる現在であっても、地域によっては、未だに「不治の病」などのマイナスイメージが社会的に根強く残っています。患者さんを取り巻くいろいろな人々の言葉やふるまいが、敏感になっている患者さんのこころを傷つけることがあります。言った人はそんなつもりはなくても、受け取る人にはつらい言葉として受け止められることもよくあります。
これまで、自然に会話しふるまっていたのに、それがうまくできない、ぎくしゃくすると一方が感じたら、おそらく相手もそのように感じているでしょう。
人の思いや考えは言葉だけでなく、態度からも表現され、受け取る側は、知覚を通して頭のなかで総合的に解釈します。その人のものの見方や考え方が影響することは避けられず、次は表現を発する側となって、コミュニケーションを通わせていきます。そして、相手の状況や考え、気持ちが分かってくると、対応も一層自然な形へと変わります。言い換えると、自分の姿勢が定まると、相手も受け入れやすくなるのだと思います。このようなやりとりの時間を経て、それぞれにあった関係が成立していくと思います。
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