「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

仕事や地域での人間関係が大変で、心配になった。
4 件の体験者の声があります。

助言

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【周囲の人とのコミュニケーション】

がんになったことで、あなたは自分と周囲の人の間に見えない壁ができたように感じることがあるかもしれません、あるいは、あなた自身ががんになったことで、周囲の人々に迷惑をかけている、心配をかけていると思い、周囲の人々とのこれまでのつながりやコミュニケーションにためらいを感じて一歩引いてしまっているかもしれません。
メッセージを共有し、伝え合うことは簡単なようで、意外と難しいものです。言葉の選び方や伝え方によって、誤解されてしまったり、相手の伝えたいメッセージが分からなかったり…という経験はないでしょうか。


 
【上手に気持ちを伝えるために】

○相手のメッセージを受けとることに集中する
まず、相手が何を思ってメッセージを出しているのか、じっくり聴くことに集中しましょう。

○応えることよりも、共に感じ、分かち合う
「何か応えなければ」「正しいことを伝えなければ」と考えずに、聴いて、感じたことを分かち合いましょう。

○言葉以外の方法も使う
上手く言葉で伝えられないときには、うなずいたり、背中に手を置いたり、そばにいるだけでもかまいません。一緒に泣くというのも、大切なコミュニケーションになります。

○自分の気持ちを伝える
相手のメッセージを受けとめるだけでなく、どんな風に受けとめたか、どんな風に感じたかを相手に伝えましょう。
言葉につまってしまったり、矛盾するようなことを言ってしまったりしても、かまいません。そんなやりとりを通じて、かえって相手に伝わる気持ちもあります。

○コミュニケーションの方法を変えてみる
いつもとは違う伝え方、聴き方を試してみましょう。

○焦らずに「待つ」ことも大切
常に正しい答えがあるわけではありません。お互いが相手のことを理解できる「時」を待つことも大切です。


 

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【がん相談支援センター】
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