自分の助言集をつくる
EPUB形式でダウンロード
印刷用表示
ご家族や周囲の人は、患者さんの治療後の回復状況や変化に気づきにくいものです。
退院後すぐから、治療前と同じように動けるわけではありません。これまで家事をほぼ全面的に引き受けてきた方は「家族には入院中、迷惑をかけたから」と、つい無理をしがちです。
遠慮せずに、ご家族に手伝ってほしいことを伝えましょう。
退院後の生活について「実際に生活してみないと、分からない」と言われる患者さんが多くおられます。確かに、入院中はご自身の身の回りのことが中心で、どのくらい家事をすれば疲れるのか想像しにくく、また想像と実際は異なるとの考えから、冒頭の言葉のような表現になると思います。けれども、入院中から、困りそうなことや心配なことをご家族で話し合っておくと、心づもりができ、実際そのような状況になったときに、お互いに声をかけやすくなると思います。担当医や看護師から退院後の生活について説明があるときに、ご家族に同席してもらうとよいでしょう。
自宅での生活状況は、患者さん一人ひとり異なっています。それぞれの状況にあわせて、体調の回復の程度をみながら、調整ができるのは、患者さん自身です。
家族内の話し合いは、お互いに遠慮や甘えがでて、十分に調整ができない場合もあるかもしれません。そういうときは、第三者が入ることで、患者さんとご家族がそれぞれの気持ちを語りやすくなります。医療機関の相談窓口では、患者さんとご家族が一緒に面談を受けることもできます。まずはお一人でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
よりよい情報提供を行うために、ご意見やご感想をお寄せください。
いただいた評価やご意見・ご感想は、今後、このコンテンツ(情報のなかみ)に役立たせていただきます。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。