自分の助言集をつくる
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核家族化などにより、高齢者のみの世帯が増えています。高齢者が高齢の配偶者(パートナー)の介護をするという状況は、今後も増えると予想されます。
介護の負担を感じる一方、満足感や生きがいを見いだしている方も少なくありません。介護をしている方からは、「ありがとうとか、すまんねと言われると、優しい気持ちになります」、「どういう風にすればいいかなって試して、今の方法になりました」、「主人がいるだけでさびしくない」などの声を聞きます。
介護の負担を軽くするためには、体の負担を減らすこと、安定した気持ちで過ごすことの両方が大切になると思います。
ご家族での役割分担や、介護サービスについて、家族で話し合ってみてください。利用できる制度などは、病院の相談窓口や、お住まいの市町村役場の担当部署で相談できます。また、夫婦やご家族で感謝の気持ちを伝えるほか、それぞれが楽しみをもったり、他人と交流したりするなど、自分の時間を持てるとよいかもしれません。
病院では、『医療相談室』など相談専用の窓口を設置し、医療ソーシャルワーカー(以下ソーシャルワーカー)と呼ばれる専門職が常駐しているところがありますので、困ったことがあったら一度相談してみましょう(病院によっては、ソーシャルワーカーは医事課などの事務部門に所属している場合もあります)。
ソーシャルワーカーは、医療費の支払いやその他経済的なこと、介護保険や障害者手帳のこと、その他福祉制度のこと、療養中・退院後の生活などの相談にのってくれます。
相談窓口に相談してみると、少しでも負担感を軽くするための良い情報を得られるかもしれません。また、いつでも相談できる先を見つけておくことは、今後のサポートとしても心強いと思います。
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なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。