自分の助言集をつくる
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病気を伝えないこと、伝えること、それぞれ利点と難しい点があります。誰に、どこまで、どのタイミングで話すかは、よく考えて、自分自身で決めていきましょう。
がんであることを伏せて、できるだけこれまで通りの生活スタイルを維持していくことは、あなたの気持ちによい意味での緊張感をもたらすかもしれません。また、近年の入院期間の短縮や外来での抗がん剤治療の普及も、あなたの希望にそった計画の手助けになってくれるかもしれません。
ただし、その一方で、体調が思わしくない時には、自分の体のつらさに加えて、『元気であるふりをしなければならない』というこころのつらさも同時に背負ってしまうことになる可能性があります。
考えておかないといけないことは、がんの治療は長期戦だということです。時には、治療のために、職場や日頃のつきあいの輪に、何週間も顔を出せないこともあるでしょう。病気の性質上、周囲に自分ががんであることを伏せ続けることが難しくなる可能性は、すぐにはなくなりません。
一般的には、いざという時のことにあらかじめ備えておくという意味でも、身の周りにいる本当に信頼できる人や、自分にとって大切な人には、病気について話しておいた方がよいことが多いようです。
伝えておくことで、その人たちとの信頼関係がいっそう深まり、いざという時にあなたを支えてくれたり、守ってくれたりする、ということもあると思います。
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