「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

C型肝炎にいつ感染したか不明で、妻は感染しており、子どもや孫などに感染するのではと心配している。
1 件の体験者の声があります。

助言

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【心配であれば一度検査を】

C型肝炎はC型肝炎ウイルスの感染によって起きる肝臓の病気です。
C型肝炎は、そのままにしておくと、肝硬変や肝細胞がんになる危険性が高まります。適切な治療を行うことで、病気の進行を止めたり、遅くしたりすることができます。C型肝炎ウイルスに感染していることが分かった場合は、症状の有無にかかわらず、必ず医療機関を受診して詳しい診察を受けるようにしましょう。

C型肝炎ウイルスは、主としてウイルスに感染している人の血液がほかの人の血液の中に入ることによって感染します。たとえば、ウイルスに汚染された血液の輸血や、感染者との注射針の共用などが原因になります。このほかに、母子感染(少ない)、性交渉による感染(まれ)も起こることがあります。
一般に、C型肝炎ウイルスに感染している人が、感染していない人と一緒に暮らしたとしても、C型肝炎ウイルスをうつしてしまうようなことはほとんどないと考えられています。握手などの皮膚の接触、食器の共用、一緒の湯船につかる、といった行為では、C型肝炎ウイルスが感染することはありません。詳しくは、下でご紹介する厚生労働省が発表している資料をご覧ください。

感染の可能性について心配が残るようであれば、一度、検査を受けて頂いてみてはいかがでしょうか。C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で簡単に調べることができます。検査の窓口については、お住まいの市区町村、お近くの保健所、保険証に記載のある保険者などに問い合わせてみてください。
また、都道府県と厚生労働省では、平成20年度から、B型・C型肝炎のインターフェロン治療に対する医療費助成を行っています。助成を受けると、毎月の自己負担額の上限が1万円になります(上位所得者は2万円)。制度の内容や手続きに必要な書類について、詳しい情報はお住まいの都道府県の担当窓口にお問い合わせください。


 
参考になるホームページ
(1)国立国際医療研究センター 肝炎情報センター
https://www.kanen.ncgm.go.jp/
[一般・患者の方へ]には、病気・治療についての相談窓口(肝疾患診療連携拠点病院の都道府県別リスト、肝疾患相談・支援センターのリスト)、B型肝炎、C型肝炎、肝硬変、肝がんなど肝臓病に関する情報、肝炎ウイルス検査に関する情報、医療・福祉の制度やサービス(医療費の負担を軽くするための情報、日常生活のサポートに関する情報など)などさまざまな情報があります。
(2)厚生労働省:肝炎総合対策の推進
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/index.html
肝炎に関する一般的な知識、肝炎ウイルス検査、診療体制、肝炎治療に対する医療費の助成に関する情報などがあります。

 

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【がん相談支援センター】
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