自分の助言集をつくる
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確かに、病状や受ける手術の内容によっては、体力が落ちたり、体の機能が低下したりすることがあります。ただ、手術を受ける前には、具体的なイメージがつかめないため、必要以上に悪い方へと考えてしまいがちです。
あなた自身の場合に、具体的にどういったことが予想されるか、ということについては、担当医によく話を聞いてみることが大切です。たとえば、
○ 具体的な問題として、どういったことが起こると予想されるのか。
○ 生活する上で、どのようなことを心掛ければよいのか。
○ 低下した体力や体の機能が回復するのに、目安として、どの程度の時間がかかるのか。
など、あなたの気になることがらについて、担当医によく確認しておきましょう。
一般に、手術によっていったん低下した体力や体の機能は、時間が経つにつれて徐々に回復していきます。
リハビリテーションは、病院のスタッフの指示を守り、無理せず、こつこつと続けるようにしましょう。
ただ、人の体には個性があり、必ずしも担当医の予想通りに体力が回復するとは限りません。また、場合によっては、術後の合併症が発生したりすることもあります。
そんなときには、焦りは禁物です。
仕事への復帰など、自分のしたいことをまず念頭に置いてから、現実の体調のことを振り返ると、『できない自分』に直面し、つらさがつのってしまうかもしれません。
大切なことは、『できる自分』に気づき、自信を取り戻すことです。
あなたは、手術を受けた直後に比べれば、ずっと回復し、いろいろなことができるようになってきたはずです。気持ちが沈んだときには、そのことをまず、思い出してみてください。
退院に際しては、生活面で気をつけておくべきことや、体の動かし方に関する注意点を、担当医や看護師にもう一度よく聞いて、確認しておきましょう。
仕事に復帰する際には、大前提として、『自分の体のことは、自分で責任をもって守り、いたわる』という気構えを持っておくことが大切です。その上で、必要に応じて、周囲の理解や協力も求めて行きましょう。
また、退院直後から手術前と同じようなペースで仕事をしようとするのは考えものです。
できることなら、職場の仲間や上司と相談して、仕事の量を減らしたり、軽い仕事から始めさせてもらったりしましょう。
大切なことは、無理をしないでいい範囲で、少しずつ、体とこころの両方を慣らしていくことです。
時間が経つことで、あなたの体力は少しずつ回復します。それと同時に、あなたのこころもまた、新しい状況を受け止めるための力をつけていくはずです。
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