「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
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悩み
仕事に復帰できるかどうか心配した。
66 件の体験者の声があります。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)今までの仕事に復帰できるのか。体力的にどうなるのか。
- (患者本人、30代、女性、子宮、2003年版)仕事にちゃんと復帰できるのか。このまま死んでしまったらどうしよう。無事に生きて帰れるか。
- (患者本人、60代、男性、不明、2003年版)今後の生活について社会復帰できるかどうか心配した。
- (患者本人、50代、女性、卵巣・卵管、2003年版)仕事に戻れるかどうか心配した。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)仕事はできるだろうかと思った。
- (患者本人、30代、男性、その他のがん、2003年版)仕事に復帰できるか、もしできなかった場合家族をどうするか悩んだ。
- (患者本人、50代、男性、白血病、2003年版)会社への復帰が可能か、完治するかどうか心配だった。
- (患者本人、50代、男性、白血病、2003年版)会社への復帰が可能か、完治するかどうか心配だった。
- (患者本人、50代、男性、白血病、2003年版)会社への復帰が可能か心配だ。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)手術したら、仕事はできるのか心配だった。
- (患者本人、40代、女性、子宮、2003年版)仕事はできるだろうか。今までの生活がどのくらいできるか。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)金銭的に困る。子どもが成人していてもまだ1人前になっていないのに仕事がなくなるのではと思った。
- (患者本人、70代、男性、肺、2003年版)元のように仕事や身の回りのことができるのか不安だった。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)将来への不安、治って仕事ができるかどうか。
- (患者本人、50代、男性、胆道・胆のう、2003年版)職場への復帰の可能性について悩んだ。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)健常時の仕事に復帰できるかどうかと心配した。
- (患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)もとの仕事に戻れるかどうか。
- (患者本人、40代、男性、白血病、2003年版)職場へ復帰できるかどうか。
- (患者本人、60代、男性、胃、2003年版)仕事に復帰できるかどうか。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)職場復帰、治療費について。
- (患者本人、60代、男性、胃、2003年版)仕事に復帰できるだろうか。手術によって完治するのだろうか。
- (患者本人、30代、女性、子宮、2003年版)仕事にちゃんと復帰できるのだろうか。これからの生活はどうなるのだろうか。入院期間、入院費はどれくらいかかるのだろうか。
- (患者本人、50代、男性、大腸、2003年版)現在自宅静養しており、早期の社会復帰について心配している。
- (患者本人、60代、男性、大腸、2003年版)職場への復帰、家庭での生活、症状の変化、進行、後遺症など将来の生活設計について悩んだ。
- (患者本人、60代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)仕事ができなくなること、現金収入や職場の復帰、老後のことを心配する。
- (患者本人、30代、女性、大腸、2003年版)仕事に復帰したいがまた無理をして再発するのでは。抗がん剤治療や、健康食品の飲用などしたいが経済的にしんどい。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)会社の仕事に復帰できるか、できないと収入がないから生活がどうなるのか治療費も払うことができなくなるのかと不安だった。
- (患者本人、50代、男性、肺、2003年版)痛みがいつ治って、1か月後職場に復帰できるか不安。
- (患者本人、60代、男性、肺、2003年版)手術を受け、完治して仕事に復帰できるか。
- (患者本人、50代、男性、胃、2003年版)手術した場合、その後の体調のこと、仕事できるかなど。
- (患者本人、50代、男性、胆道・胆のう、2003年版)仕事への復帰は可能なのかどうか。外科手術により本当に回復できるかどうか。転移しているのではないか。仕事への復帰は可能なのかどうか。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)仕事に復帰できるかどうか不安だった。
- (患者本人、40代、男性、胃、2003年版)仕事、職場に復帰できるかどうか。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)本当に仕事に復帰できるのか不安だった。
- (患者本人、30代、女性、乳房、2003年版)再び仕事ができるだろうかという不安。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)これから仕事ができるのか不安だった。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)仕事ができるのかどうか不安だった。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)フルタイムで看護師の仕事を始めていたので、手術後仕事ができるかどうか不安だった。
- (患者本人、60代、男性、口腔・舌、2003年版)仕事はへの復帰は可能か。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)仕事への復帰ができるか。
- (患者本人、60代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)社会人として復帰できるか。治療代がどのくらいかかるか。
- (患者本人、50代、男性、肺、2003年版)治療によってあと何年生きられ仕事に復帰できるか不安だ。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)仕事に復帰できるのかどうか。
- (患者本人、70代、男性、軟部組織系、2003年版)仕事ができるか不安だった。
- (患者本人、50代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)どれくらい治療期間が必要か、仕事に復帰できるか経済的なことの心配。
- (患者本人、60代、女性、大腸、2003年版)職場復帰できるかどうか、抗がん剤の副作用の苦痛を聞いていたのでどの程度か心配だった。
- (患者本人、不明、女性、卵巣・卵管、2003年版)仕事への復帰は可能なのか、完治できるのか、余命はどのくらいか不安だった。
- (患者本人、40代、女性、子宮、2003年版)長期休業が必要とされることと今後の職場への復帰。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)未だ独身の長女と大学生の長男を抱えて、今後働けるかどうか。
- (患者本人、60代、男性、胃、2003年版)仕事に復帰できるのか、治療費はいくら位かかるのか不安があった。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)無事仕事に復帰できるか。術後の生活がどうなるのか心配だ。
- (患者本人、50代、女性、子宮、2003年版)がんイコール死と思っていたのでショックで、仕事に戻れるのか、手術費はいくらか不安だった。
- (患者本人、60代、女性、子宮、2003年版)手術後はどうなるのか、働くことができるのか、手術費はどのくらいか、何も分からず半信半疑だ。
- (患者本人、50代、男性、咽頭・喉頭、2003年版)早期発見で放射線治療となったが、仕事への復帰に不安があった。
- (患者本人、50代、男性、その他のがん、2003年版)職場復帰がうまくできるか、元の仕事がきちんとできるようになるか心配だった。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)仕事への復帰について心配した。
- (患者本人、60代、男性、悪性リンパ腫、2003年版)退院後に職場に復帰できるか、治療費は大丈夫か心配した。
- (患者本人、40代、男性、白血病、2003年版)社会復帰(会社員)の可能性。
- (患者本人、50代、女性、卵巣・卵管、2003年版)職場復帰できるのか、進行程度を心配した。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)仕事へ復帰できるかどうか経済的なこともあり不安だった。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)休業後仕事に復帰できるのか、どの位休業していればよいか見当がつかず先の不安があった。
- (患者本人、60代、女性、卵巣・卵管、2003年版)仕事に復帰できるのか。治っても今まで通り日常生活が続けられるか。
- (患者本人、50代、女性、乳房、2003年版)仕事があり復帰できるのだろうか不安だった。
- (患者本人、30代、女性、卵巣・卵管、2003年版)職場復帰への不安。再発の恐怖。
- (患者本人、60代、女性、乳房、2003年版)仕事をしていたので、できなくなるのではないかと思った。
- (患者本人、40代、女性、乳房、2003年版)完治は難しいということで仕事復帰できるのか将来の不安があった。
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【具体的な目標を作る】
がんの治療のために入院している時や、治療後の体の状態にまだなじめない退院直後は、将来の生活に対する不安や焦りを強く感じてしまいがちです。
まずは、あなたが『普通の生活』として思い描いている生活の中身を、具体的にイメージしてみましょう。
頭の中だけで整理するのが難しければ、ノートなどに書き出してみるとよいでしょう。
具体的な目標があると、達成までの道のりを一歩一歩進んでいることに気づくことができ、自信の回復につながります。
周りの人たちも、目標が具体的な方が、あなたを支えやすくなります。
【目標と今のあなたをつなぐ『階段』を計画する】
目標が具体的にイメージできたら、次に、その目標と今の自分との間をつなぐ、あなたがのぼっていくべき『階段』を考えてみましょう。
無理をしないでいい範囲で、少しずつ、体やこころを慣らしていくことが大切です。
がんの治療が終わって、休んでいた会社に復職することを例にとってみましょう。復職するまでに、あなたに準備できることがいくつかあります。
たとえば、通勤時の移動には意外なほど体力を使うものです。まず、スーツに着替え、ラッシュアワーの電車に乗って会社の最寄駅まで行ってみて、そのまま帰宅する、という練習をしてみてはどうでしょうか。
また、最初は半日程度、それも休みながらでよいと思いますが、机について本を読んだり、文書を書いたり、パソコンで作業をしてみたりしましょう。自宅でやってみて問題ないようであれば、喫茶店や図書館に場所を移して、人が周りにいる中で作業をすることに体を慣らしていきます。
もう一つ、とても大切なことは、職場の上司や同僚に病気についてどう話すか考えて、心構えをし、準備しておくことです。家族に相手役になってもらって、話す練習してみると自信がつくと思います。
ここに挙げたもののほかにも、あなたの仕事の内容によって、必要な準備は違ってくるでしょう。
やるべき準備が見えてきたら、あなたがやりやすいと思うことから順番に並べてみて、これからのことを計画してみましょう。
復職してからも、いきなり以前のペースで仕事に打ち込むのではなく、上司や同僚と相談しながら、仕事の量や内容を調整することも大切です。
【焦らずに、自分のペースで】
目標までの『階段』を、計画通りのペースでのぼれない時にも、焦る必要はありません。
焦りがつのったり、気持ちがゆれたりした時には、ちょっと一休みしてみましょう。
そして、『階段』の先の方ではなく、これまであなたがどれだけの高さをのぼってきたか考えてみましょう。
病気の治療直後には、できるはずがない、と諦めていたことのうちのいくつかは、今はもう、できるようになっているのではないでしょうか。自信を持ってください。
そして、思い描いていた『普通の生活』とは少しちがうかもしれませんが、新しい『自分らしい生活』のイメージも、少しずつ見えてきたのではないでしょうか。
時間が経つことで、あなたの体力は少しずつ回復します。それと同時に、あなたのこころもまた、新しい状況を受け止めるための力をつけていくはずです。
時間はあなたの味方です。自分のペースで、一日一日を積み重ねていきましょう。
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