自分の助言集をつくる
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がんに罹患した後、仕事をどうするかという問題とともに、仕事場の人達にどこまで伝えるかという問題もあります。雇用状況が厳しいこともあり、なかなか難しい状況も存在します(希望しないところへの配置換えやリストラなど)。
一方で、中には本人の状況に合わせて考えてくれる職場もあります。いずれにしても、手術や治療で入院している間だけではなく、また外来通院の日は休まなければいけないとか、あるいは退院後もしばらく療養が必要な場合もあり、その場合には職場への届け出も必要になります。例えば、病気休業中の健康保険加入者とその家族の生活を保障する制度である傷病手当金には、療養の事実についての医師の証明なども書類上必要になります。
職場の誰に話をするかですが、まずはプライバシーを含め信頼できる上司に打ち明け、相談してみてはどうでしょうか。傷病手当などの各種手続きの関係などで、事務関連部門にはある程度伝える必要がありますが、全員に話すかどうかはあなた次第だと思います。確かに、人によって反応も様々だと思いますし、人の理解の仕方も様々です。その一方、職場にもあなたをサポートしてくれる存在がいることは心強いといえるでしょう。
また、事務関連部門は、知り得た個人情報をもらすことはプライバシーの点からも問題となりますが、まずは担当者にその旨伝えておいた方がよいでしょう。
職場の全ての人に病名を含めて話す必要はないでしょう。病名に関しても、がんと伝えなくても、治療や療養が必要なことなどを理解してもらえればよいはずです。今の自分の状況を考えて(治療で入院が必要、治療が終わり外来で定期通院、外来での通院治療を継続など)、仕事上伝えておいたほうがよいことだけでかまわないと思います。
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