自分の助言集をつくる
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抗がん剤治療など、がんを治療する間に起こる脱毛は、目に見える、とてもつらい副作用です。「命にかかわることではない」と、周りにつらさがわかってもらえず、さらにこころを傷つけられることもあります。
髪の毛が抜けることで、今までと違う自分を思い知らされる、ということは、本当につらい体験だと思います。
違う姿ではありますが、あなたはあなたです。時間は少し必要かもしれませんが、たとえ表面的な変化はあっても、あなたの中には変わらない部分がたくさんあります。あなたの周りの大切な人たちが、あなたにそれを気づかせてくれるかもしれません。
人に会うことがつらいときには、無理に外出する必要はないと思います。ただ、周りにサポーターを持っておくことは大事ですし、コミュニケーションはこころのケアにもつながります。
家族の力を得られない時には、たとえば、あなたのことを本当にわかってくれるごく親しい人を、ご自宅にお招きしてみてはどうでしょうか。また、電話やメールも、人とのきずなを保つために役立つ道具です。
治療の内容にもよりますが、多くの場合、がんの治療が完全に終われば、髪はまた生えてきます。
それまでの間は、かつら、帽子、バンダナなどを使うことで、イメージの変化をやわらげることもできます。
かつらを購入するときは、次のようなことを考えるのが大切です。
◎ 自分にあった素材を選ぶ
◎ 自分にあったスタイルを選ぶ
◎ 自分にあったカラーを選ぶ
◎ 価格を検討する
◎ 商品の機能特性を確認する
どこでかつらを購入したらよいかわからないときには、かかっている病院の看護師や相談室、がん診療連携拠点病院の相談支援センターに相談してみましょう。
また、かつらは、『夏目雅子ひまわり基金』から借りることもできます。手続きや申し込みから届くまでの期間などもありますから、借りることを検討しているときは、事前にホームページで確認しておきましょう。
帽子を選ぶ場合、生え際が気になるときは、つばの広い帽子を選ぶとよいでしょう。かつらのように、毛がついたタイプのものもあります。
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なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。