「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

男性機能喪失を悩む。
7 件の体験者の声があります。

助言

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【担当医やパートナーとよく相談しましょう】

がんの治療の結果として起こる性機能障害の原因は場合によって異なります。たとえば、手術をおこなう際に、がんを取り残さないようにするために、どうしても性機能に関連する神経に影響が及ぶことが避けられないこともあります。また、がんやがんの治療に関するさまざまな悩みなどのこころの負担も、性機能障害に影響することがあると言われています。
性機能障害が起こるかどうか、起きた場合にどの程度の深刻さになるかは、治療方法や年齢、心身の状態などによって異なります。具体的な対策は、その人ごとに、状況に合わせながら考えていくことになります。

性機能障害に関する悩みがあれば、まずは担当医に相談してみてください。あなたの状態に合わせて、薬物療法や外科的治療を行うことによって、状況を改善できる場合もあります。
性はプライベートなことなので、誰かに打ち明けることには抵抗を感じるかもしれません。また、患者さんの中には、性機能障害やそれを気に病むことを、恥ずかしいことだ、と感じてしまう方もいるようです。
ですが、性が生活の中で大切な意味を持っていることは、がん医療の現場でも認識されるようになってきています。悩みを打ち明け、対処法を担当医と一緒に考えていきましょう。

医師以外のスタッフに相談することも、状況の改善に役に立つかもしれません。
たとえば、おかかりの病院に心理職がいれば、カウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。プライバシーが確保された場所で悩みを打ち明けることで、こころの負担を軽くできるかもしれません。同じ病気を治療した同年配の患者さんと情報交換をしたり、患者会から情報を得たりすることも、参考になると思います。
また、性に関する悩みに対処していくためには、パートナーの理解や支えを得ることも大切です。近くにいる人だからこそ、口にしなくても察してほしい、という気持ちもあるかもしれません。ですが、性に関することを率直に話しあう機会は、ふだんの生活の中でもそれほど多くはないのではないでしょうか。ふだんあまり話さない、大切なことだからこそ、この機会にきちんと話しあってみてはいかがでしょう。医療スタッフの話を聞く時に、パートナーと一緒に聞くことも、状況を一緒に改善していくために役立つことがあります。


 

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