「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの「がん相談支援センター」をご利用ください。

悩み

左右の身体の違いに毎日悩み、再建も考えているがためらっている。
3 件の体験者の声があります。

助言

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【乳房再建について】

新しい乳房をつくる『乳房再建』の方法は、大きくわけて、(1)『自家組織』(自分のからだの一部)による方法、(2)『人工乳房』(インプラント)による方法があります。また再建の時期は、乳房切除術と同時に行う『一期再建』と、切除術後に期間をおいて行う『二期再建』があります。

(1)自家組織による方法
自分の下腹部の組織を使う方法(腹直筋皮弁法)と、背中の組織を使う方法(広背筋皮弁法)があります。

(2)人工乳房(インプラント)による方法
組織拡張器(ティッシュエキスパンダー)を胸の皮膚と筋肉の下に入れます。約3~6ヶ月かけて、組織拡張器に生理食塩水をいれて少しずつふくらませて胸の皮膚をのばします。そして2~3ヶ月後に、人工乳房(シリコンインプラント)に入れ換えます。

(1)(2)の方法とも、乳房の形が落ち着いた頃に乳頭を形成し、さらに少し時間をおいて乳輪を形成します。
以上に示したのは大まかな内容であり、手術方法は医療施設や患者さんの状態によって多少異なる場合があります。

費用に関しては、自家組織移植には、健康保険が適用されます。しかし、人工乳房(シリコンインプラント)を使う場合は、保険適用外(術前検査、手術、入院費とも自費)になりますので、詳細は各医療機関にお問い合わせください。

担当医、形成外科医に、乳房再建について気になること、たとえば手術後の治療とのかねあいや、自家組織と人工乳房の違い(利点・欠点)、などを確認し、相談して決めてください。


 

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