悩み

乳房がなくなることへの不安があった。
8 件の体験者の声があります。

助言

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【こころのガス抜きをしながら、目の前の事柄からクリアしていきましょう】

これから手術を受けるときには、悪い方へ悪い方へと考えがちになったり、どんどん先の事へと気持ちが走ったりします。乳房を切除した後の喪失感、哀しみなどのつらさをどう乗り越えたかは、人それぞれ異なりますが、自分にあった対処方法が見つかるはずです。
まだ治療方針も決まっていないなかで、先へ先へと不安が膨らんでくるようでしたら、まず現実的に片付けていかなければいけない事柄に眼を向け、一つひとつクリアしていきましょう。たとえば、入院など治療で休む期間の仕事の調整、入院中の子どもさんやご主人の世話や家事をどうするか、などです。

気持ちが落ち着かない状態が続いたり、夜も眠れない状態が続いたりするようであれば、“つらい”気持ちをどこかでガス抜きしていくようにしましょう。ご家族や友人には言いにくいようであれば、病院で知り合った同病者同士でお話したり、患者会に参加したりするという方法があります。また同じ病気の人の気持ちや考え、体験を知りたいときには、闘病記を読んだり、あるいはインターネットで闘病記のブログを読んでみてもよいでしょう。
顔を合わさずに誰かに話したいときは、がん診療連携拠点病院の相談支援センターの相談窓口など電話相談窓口などを利用してもよいでしょう。


 
参考になるホームページ
(1)健康と病の語りディペックス・ジャパン:がんサバイバーの語り
http://www.dipex-j.org/
ディペックス・ジャパンは、英国オックスフォード大学でつくられているDIPExをモデルにしてつくられた日本版の健康と病いの「語り」のデータベースです。
乳がん経験者、前立腺がん経験者の語り、臨床試験・治験の語りなどが収録されています。映像や音声、テキストを通じて、がん経験者の声を知ることができます。
(2)闘病体験を共有するTOBYO
http://www.tobyo.jp/
このサイトのなかで、『TOBYO図書室』は、インターネットで公開されている闘病記を、病名・性別・年代など絞り込んで検索・閲覧できます。同じ病名で、さらに治療法などで絞り込むこともできます。

 
【乳房温存術について】

現在、日本で行われている乳がん手術の方法は、
◎ 乳房を全部切除する方法
◎ 乳房を部分的に切除する方法
の2つに大きくわけられます。

現在、『乳房温存術』(乳房を部分的に切除する方法)は増加傾向にあります。
この背景には、様々な臨床試験の結果、ステージⅠ、Ⅱの浸潤乳がんに対する局所療法として、乳房切除術と乳房温存療法(乳房部分切除+放射線治療)で生存率に差がないことが科学的に証明されたことがあります。
乳房温存療法とは、乳房温存術と術後局所再発予防のための放射線治療を組み合わせて行う治療法です。
乳房温存療法では、
◎ 温存する乳房内にがんが残る可能性が少ないか否か
◎ どのくらい乳房の美容性を手術前と近い状態で保つことができるか
(しこりの大きさと乳房のバランスなど)
という2つの側面から、適応となるかどうかを検討していきます。
手術後局所再発を防ぐために放射線治療を行います。局所再発した際には、乳房切除の手術を行います。また、手術で切除した部分の組織を病理検査し、もし断端(だんたん)(切り取った端の部分)、あるいは断端に近い部分にがんがある場合は、乳房切除をしたり、放射線を多めにあてたりします。
乳房温存療法を行うかどうかは、自分の現在の病気の状況をよく理解し、担当医と相談して決めましょう。

術前の抗がん剤治療の効果と安全性は、大規模な臨床試験によって確認されています。がんが小さくなることで、乳房切除術の予定の方が、乳房温存術が可能となる場合もあります。

『乳房切除術』は、がんが大きい場合などに行われます。希望どおりに乳房を温存することが難しい場合、乳房切除術と同時、または術後しばらく経ってから、乳房再建をするという方法もあります。

具体的に、担当医から治療方針の提示があり、“それ以外の方法はないのだろうか”と治療の選択に迷っているようであれば、セカンドオピニオンで別の医師の意見を聞いてみてもよいでしょう。

ただ、その場合にも行動を起こす前に、もう一度頭のなかを整理してみましょう。
あなたは、担当医から病気や手術についてどのような説明を受けましたか。
◎ なぜその治療法が良いのか:手術という治療法、手術の術式等
◎ 他の治療法が選択されない理由:他の術式、または抗がん剤治療、放射線治療
◎ 危険性としてはどういうものがあるのか:起こる可能性のある合併症、術後機能障害等
◎ 危険性に対し、どういう対処法があるのか
そして、よくわからないことがあれば、外来時に担当医に確認してみましょう。その際は、できるだけご家族にも同席してもらいましょう。聞き逃すことも減りますし、本人、ご家族が病気や治療方針について、共通した認識をもつことは大切です。


 

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注)なお、インターネット上での個別相談はお受けしておりません。ご相談のある方は、お近くのがん診療連携拠点病院の相談支援センターにご相談ください。

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